福住仁嶺は最もF1に近い男!愛され力でのし上がるレーシングドライバー

最もF1レーサーに近い、弱冠21歳で業界関係者にそう言わしめている実力の持ち主、福住仁嶺(ふくずみにれい)というレーシングドライバーをご存知でしょうか。

F1レースそのものを全く見ない、普段から馴染みがないという方も多いことでしょう。野球やサッカーと違って、頻繁な中継放送もありません、そもそもどんなスポーツなのかピンとこないというのが本音です。

福住仁嶺は、今後のレーシング界を背負って立つ若手ドライバーの一人。「こんなレーサーがいるの知ってる?」と話のネタとして言えるために、仕入れておくのがいいでしょう。

F2でのレースは戸惑いも?激動の2018年シーズン、目標はF1昇格

福住仁嶺がレーシングの世界に飛び込んだのは、なんとまだ5歳の頃。レーシングカートに颯爽と乗って走り去る選手たちの姿に憧れて、小学校4年生の時分から本格的なカートレースにまで出場していたというから驚きです。

その戦歴としては、2006年9歳の頃に「M4カデット近畿地区・中国地区」のチャンピオンに、そして2007年10歳の頃に「M4ジュニア」3位という目覚ましいものが目立ちます。2013年わずか16歳で鈴鹿サーキットレーシンスクールに入校し、その後間もなく出場した「全日本カート選手権」ではシリーズチャンピオンに輝いています。

才能の芽が開くのが圧倒的に早く、元来備わった素質がレーシングにぴったりと合致したとしか思えない福住仁嶺。継続的に安定した成績を残してきたこと、関係者内外問わず愛されるその人柄を持ってして、2018年には「レッドブル・アスリート」に任命されています。

将来性が担保されており、国内問わず海外にまでその活躍の翼を広げるトップアスリートにしか与えられないという名誉。この事実が、どれだけ彼の実力とこれからの活躍両方を暗示していることでしょう。

ですが、2018年直近の福住仁嶺の成績は、少し伸び悩んでいる様子。「FIA フォーミュラ2選手権」では17位という結果で終わっています。F1昇格を目指して日々鍛錬を続けている福住仁嶺、来年以降の活躍にも期待です。

F2での走り、レース運びに戸惑い

F2での走りは、明らかにこれまでのスーパーフォーミュラとは感覚が違う、と語っている福住仁嶺。スーパーフォーミュラでのレース運びの特徴は、「直線を全力で攻めてスピードを出す」、この一点に集約されていました。圧倒的なスピードでも、タイヤは充分にその圧に耐えられていたのです。けれど、F2では真逆。初めてのF2レースは心底楽しめたけれども、常にタイヤを気にかけて走らなければならない、配慮する部分が多く走り一点に集中できないなどの理由で、加減がわかりにくいところもあったといいます。

パワーやスピードよりも、どれだけ無駄を排除したスムーズな走りや運転に特化できるか。そして、どれだけタイヤそのものを温存できるかが勝負であり、分かれ目です。スーパーフォーミュラ・F2両者それぞれの特性に合わせて、自身の走りのスタイルを変えないとならない事実は複雑ではありますが、特徴をつかんで本来の馬力を取り戻すまでに時間は要さないとインタビューにて語っています。

F1への昇格を目指し、F2での走りでも良いタイムを継続していくことが、今の福住仁嶺の第一目標。幅広い経験や場数のためにも、以前のスーパーフォーミュラで走ること自体も完全には止めないそうですが、これからの成長と発展のためにもよりF2に重きを置いていくそうです。

ヘルメット2018年ニューモデルが熱い!レッドブル・アスリートに

2018年に「レッドブル・アスリート」となった福住仁嶺。前述したように、最も未来のある若きトップアスリートに授けられる称号です。それを表す、専用ヘルメットのニューモデルがお披露目になっています。

ホンダのお抱え育成レーサーである彼は、これを機にレッドブルと本格契約。側面に真っ赤な「RedBull」の文字が刻印されたヘルメットは、遠い観客席からでも充分に目につくことでしょう。高成績を収める、またはチャンピオンの栄光を手にすることで、念願のF1昇格資格を獲得することができます。

F1レーサーに最も近い日本人、福住仁嶺の実力は

国内の若手レーシングドライバーを、世界でも通用するF1レーサーに育て上げるグローバルなプロジェクトがあります。それが「Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト」です。「最もF1レーサーに近い実力を有している」として名が上がっている日本人三名のうちの一人に、もちろん福住仁嶺も選ばれています。

「どのレースでも、走る時は速く走りきることだけを常に考えている、(自身が)F1に上がる日もそう遠くはない」とインタビューにてコメントした福住仁嶺。どっしりとした貫禄も伺わせつつ、21歳らしいあどけなさも残した表情からは、エネルギッシュな熱量を感じます。

決め手となるのは今後のレース結果、そして、若干不安が残る英語スキルだと続けて場を和ませた福住仁嶺。F1という新たなステージに上がるためには、もちろんタイムという結果も大切ですが、世界で戦っていくための英語力も外せないのでしょう。

それと同等に、重要視すべきなのがメンタル面です。焦りをどれだけ排除できるか、スタート直前までどれだけ心を乱さずに向かっていけるかが勝運を分けます。自分自身の弱みさえも冷静に分析する姿勢は、厳かな勝負師の一面ともいえるでしょう。

来年以降、福住仁嶺は私たちにどんな活躍を見せてくれるのでしょうか?
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