アリーナ・ザギトワは平昌オリンピック金メダリスト!話題になった生い立ちとは!?
アリーナ・ザギトワ僅か15歳でオリンピック金メダリストに!
フィギュア大国・ロシアでも特に優れた選手として注目されている女子フィギュアのアリーナ・ザギトワは、弱冠15歳で2018年に韓国で開催された平昌オリンピックに出場しました。
優勝候補に挙げられていた同じロシア出身のエフゲニア・メドベージェワがショートプログラムで自己記録を更新する81.61点を叩き出し、その実力を見せつけて会場を沸かせる中、すぐ後に滑走したアリーナ・ザギトはメドベージェワを超える82.92点をマーク。フリーでも3回転ジャンプを成功させる見事な演技で、15歳にしてオリンピックの金メダリストとなりました。
アリーナ・ザギトワ本格的にフィギュアスケートを始めて僅か3年で金メダリストに!
フィギュアスケート選手は幼い頃からスケートを始めるケースが大半ですが、アリーナ・ザギトワは5歳からスケートを始め、フィギュアスケートは7歳から本格的に始めています。
そして12歳の頃、アリーナ・ザギトワはセルゲイ・ボロノフ、ユリア・リプニツカヤ、エフゲニア・メドベージェワといったロシアのトップ選手を指導していたコーチ、エテリ・トゥトベリーゼの元を訪れ、入門を願い出ます。しかし、当時のアリーナ・ザギトワは簡単な3回転ジャンプも満足に跳べない状態だったため、希望は叶いませんでした。ところが、アリーナ・ザギトワの中に光る資質を感じたのか、エテリ・トゥトベリーゼは彼女のスケーティングをもう一度みたいと再度モスクワへ呼び寄せ、結果、入門を許可されます。
練習に対する姿勢がなっていないと、入門からわずか3ヶ月で指導を断られたアリーナ・ザギトワでしたが、モスクワから実家へ戻ろうと決意した彼女にエテリ・トゥトベリーゼは再度のチャンスを与えます。そこからメキメキと頭角を現したアリーナ・ザギトワは、3年後にオリンピックの金メダリストとなるまでに成長しました。
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アリーナ・ザギトワが愛犬マサルとのツーショットを公開!
アリーナ・ザギトワに秋田犬をプレゼント!
アリーナ・ザギトワは金メダルを獲得した平昌オリンピックへの出場を前に、新潟県で最終調整の合宿を行いました。その時に雑誌で秋田犬を見て一目惚れした彼女は、母親に秋田犬を飼いたいとおねだり。母親は平昌オリンピックで良い結果が出せたら考えましょうと答えていました。
そのことを聞きつけた秋田県の秋田犬保存会が、オリンピックで金メダルを獲ったご褒美にと、アリーナ・ザギトワに秋田犬のプレゼントを提案。2018年5月26日に日ロ首脳会談でモスクワを訪れていた安倍首相夫妻も見守る中、秋田犬の贈呈式が行われました。
アリーナ・ザギトワのインスタには愛犬マサルの写真も!
アリーナ・ザギトワは贈呈されたメスの秋田犬を、日本語の勝利(勝る)から考えたという「マサル (Macapy)」と名付け、可愛がって育てているようです。
贈呈された際は生後3ヶ月だったマサルですが、1歳を過ぎた今では体重も20キロ以上増え、元気な毎日を送っているそう。そんな愛犬との生活を、度々自身のインスタに投稿しているアリーナ・ザギトワ。2019年4月には、赤いドレスを着たマサルと一緒に、ロシアの人気番組に出演したことを報告しています。
アリーナ・ザギトワのインスタはしばしばロシア語に日本語訳が付けられており、マサルが1歳を迎えた翌日には贈呈式の際に撮ったものと思われる写真を投稿し、「あなたがいてくれて私は本当に幸せで、あなたは私の支えであり、私を鼓舞してくれる存在です」とのコメントを添えています。
国際大会やアイスショーで来日する機会も多いアリーナ・ザギトワは、マサルを故郷へ一緒に連れて行きたいと話しているのだとか。立派に成長したマサルの姿を見られる機会があるかもしれません。
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アリーナ・ザギトワ体型の変化に苦しむも日本で復活!
平昌オリンピックでは史上3番目の若さで金メダリストとなったアリーナ・ザギトワですが、その1ヶ月後にミラノで行われた世界選手権では、優勝を期待されながらもジャンプのミスが目立ち、総合5位とメダルを逃しました。
その半年後から幕を切った2018-2019シーズンのグランプリシリーズでは、ミスが出ながらもファイナルまで進みますが、フリーでのジャンプミスなど演技に精彩を欠き、日本の紀平梨花に優勝を譲っています。さらに、続くロシア選手権ではショートで首位発進しながら、ミスが目立ったフリーは12位と失速。総合では5位に終わりました。
十代半ばのアリーナ・ザギトワは成長期にあり、平昌オリンピックから3cm以上身長が伸びるなど、体型の変化が演技に影響を与えているのではないかと言われていました。そんな中、2019年3月に日本で開催された世界選手権ではショートをノーミスで終えてトップに立ち、フリーでも完璧な演技を披露して見事な初優勝を飾ります。これにより、アリーナ・ザギトワは16歳10ヶ月で世界の主要な国際大会すべてで金メダル獲得というグランドスラム達成の快挙を成し遂げました。
よりスタミナを必要とすることから、フィギュアスケートのジャンプは後半に跳ぶと加点がつくルールとなっています。アリーナ・ザギトワはこのルールを踏まえ、ジャンプをすべて後半に詰め込むという前代未聞のプログラムで高得点を叩き出し、平昌オリンピックで彼女がマークしたショートの世界最高得点は、いまだに破られていません。
しかし、これにより前半にジャンプを入れない構成の選手が増えたことを危惧したISU(国際スケート連盟)がルールを改正し、2018-2019シーズンからはジャンプの加点を制限した新ルールが採用されています。大きな武器となっていたジャンプを活かすプログラムにストップがかかった形になりますが、それでもアリーナ・ザギトワが人を惹きつける優雅な演技を見せるフィギュアスケーターであることには変わりありません。十代も後半に差し掛かり、これから大人の表現力を増した演技を見せてくれるのが楽しみですね。
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