2022年5月24日 更新
風吹ジュンは若い頃、事務員になるはずがモデルへ!元夫・川添象郎の離婚後の歩みが衝撃的!子供は?
◆出身:富山県
◆身長:157cm
◆血液型:B型
◆所属事務所:パパドゥ
風吹ジュンは若い頃、事務員になるはずがモデルへ!
女優の風吹ジュン(ふぶきじゅん)は昔から壮絶な生活をしていました。2019年5月公開の「NIKKEI STYLE」のインタビューにて、昔の思い出や若い頃の生活などについて、振り返っています。
風吹ジュンは両親、兄と一緒に暮らしていましたが、物心のついた頃には家庭内の空気は冷え切っており、彼女が11歳の時に両親が離婚。その後は母と一緒に暮らしていたものの、13歳の時に母親から「自分のことは自分で面倒見なさい」と告げられ、若くして母と離別しました。
京都で叔父の会社に就職していた兄を追いかけ京都へ。しばらくは兄と一緒に暮らしたそうです。18歳の時に上京し、慣れない飲食店に勤務していたものの違和感を覚え、20歳の時に芸能事務所の社員の求人に応募。「事務作業ならできる」と考えて応募したそうですが、モデルとして採用され、芸能界デビューとなりました。
「風吹ジュン」は本名ではなく芸名です。風に吹かれてきたかのように、ふらっと現れたので「風吹」、語呂がいいという理由で「ジュン」という芸名をもらって、芸能界に漕ぎ出しました。
風吹ジュンの元結婚相手、川添象郎の栄光と没落!子供は一男一女
風吹ジュンは1981年に結婚しましたが、この夫となった人物が凄まじい背景をもっていました。この当時の夫は伝説的なレストラン「キャンティ」に由来のある人物だったのです。
1960年、麻布に開店した「キャンティ」というイタリア料理店は、60年代から70年代にかけて、次代を担うさまざまな文化人や芸能人が集った店として知られています。オーナーは、明治の元勲後藤象二郎伯爵を祖父に持つ川添浩史で、風吹ジュンは、その息子川添象郎(かわぞえしょうろう)と結婚したのです。
川添象郎は、YMOや荒井由美の音楽プロデューサーを務めただけでなく、イヴ・サンローランやピエール・カルダンの日本におけるコンサルティングや、イベント・空間プロデューサーとして一世を風靡。風吹ジュンは、夫・川添象郎との間に一男一女をもうけますが、川添の女遊びや放蕩生活は想像を絶するものがあり、1992年に離婚しました。
川添象郎は離婚後、バブル崩壊とともに没落。麻薬所持や恐喝傷害事件などを何度も引き起こしています。1997年には監禁暴行の容疑で全国指名手配され、懲役3年の有罪判決を受けますが、出所後は音楽プロデューサーとして活躍しました。
2008年にプロデュースした青山テルマの「そばにいるね feat.Soulja」は大ヒット。華麗な復活を遂げたかと思いきや、2013年にふたたび麻薬所持で逮捕されます。
2014年には、懲役2年の実刑判決を受けましたが、現在は出所しているようで、2018年にはアルファレコードの創立者であり音楽プロデューサーの村井邦彦と対談しています。元夫の経歴からも、結婚生活で風吹ジュンが苦労したであろうことがうかがわれます。
風吹ジュンの芸能生活も波乱万丈だった!樹木希林を尊敬し続けている深いワケ!
風吹ジュンの芸能生活も波乱万丈だった
そのキュートな容姿で、1973年、初代ユニチカマスコットガールに選ばれた風吹ジュン。有名カメラマン、デイヴィッド・ハミルトンが撮った、ソフトフォーカスの写真が男性誌を飾ると、爆発的な人気となります。風吹ジュンは、今でいうグラビアアイドルでした。
そして1974年5月1日には「愛がはじまる時」で歌手デビュー。舌足らずで歌唱力があるとは言い難い歌もかえってインパクトがあったようで、人気に拍車がかかります。
しかし人気もつかの間、この年の9月に風吹ジュンが暴力団員と見られる人物に誘拐され、警察が出動するという大騒動が勃発。これは三つ巴の事務所移籍問題が原因で、当時の芸能界の暗部を白日にさらすスキャンダルとなってしまいました。
それだけ、昔は事務所の移籍問題がかなり難しかったのです。現在は比較的自由に事務所を抜けたり、新しい個人事務所を開設したりできる風潮に変わりつつありますが、当時はタブー視されていた時代でもありました。
そんなトラブルも乗り越えたものの、風吹ジュンのその後のアイドルとしての人気は急落。しかし独特の存在感で女優の道を歩むことになります。
風吹ジュンを救った樹木希林
風吹ジュンはかつて歌手として活躍していたものの、本人は歌を歌うのが得意ではなく、自ら辞表も用意していたとか。それぐらい思いつめていた風吹ジュンは、ある日1975年4月より放送のドラマ「寺内貫太郎一家2」への出演が決まります。
その裏には故・樹木希林の後押しがあったとのこと。樹木希林が「なんか面白い子がいるよ」と演出の久世光彦と脚本家の向田邦子に伝えて、風吹ジュンを推薦したのだそうです。そのお陰で風吹ジュンは、小林亜星をはじめ錚々たるメンバーと共に「寺内家の長女」として活躍します。
そんなある日、トラブルが発生。風吹ジュン曰く「久世さんと樹木さんと私が呼び出されて。見ず知らずの男の人が私を指し、悪い女だってことを散々話すわけ。終わったなって思って…」とのことで、当時人気のあった風吹ジュンの足を引っ張ろうとする人物が現れたようです。
女優生命の危機を感じた風吹ジュンでしたが、樹木希林が涙を流し「よく耐えたわね」と声をかけたといい、その人物の言葉に左右されることなく事なきを得たのだとか。以後、風吹ジュンは樹木希林を尊敬し続けています。
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風吹ジュンと松田優作共演「蘇る金狼」とは?映画や写真集で再び注目を集めて本格女優の道へ
風吹ジュンは映画「甦る金狼」で松田優作と大胆ベッドシーンを披露
風吹ジュンは 1979年8月4日公開の故・松田優作の代表作「甦る金狼」に出演。この映画は大藪晴彦のハードボイルド小説が原作です。日常は冴えないサラリーマンを演じながら、肉体を鍛え銃の扱いを覚えた男が、会社を乗っ取る計画を立て、経営幹部や暴力団と壮絶な戦いに挑むという、まさにハードな作品でした。
映画「甦る金狼」での風吹ジュンは、松田優作演じる男が会社の情報を得るためにヘロインを使って籠絡する重役の情婦役で、劇中での松田優作との大胆なベットシーンが注目されました。
この「甦る金狼」内でのシーンで再び世間の大きな関心を集めた風吹ジュンは1982年3月、心機一転ヌード写真集を出版しています。写真集はイギリス出身の写真家・デイヴィッド・ハミルトンによるもので、当時大きな話題を呼びました。
風吹ジュンは、「甦る金狼」出演をきっかけに本格女優の道へ
この作品で腹を据えた風吹ジュンは、本格的に女優の道を歩むようになります。結婚は1981年でしたが、夫・川添象郎は80年代はマルチプロデューサーとして絶頂期にあり、風吹ジュンはマイペースでテレビや映画に出演し続けます。
気負うことがないナチュナルな演技に評価が高まるとともに、いくつになっても衰えない美貌で、新たな人気を呼ぶようになっていったのです。
その後1992年に離婚した風吹ジュンは、40歳になっていました。しかしその時、風吹ジュンは、俳優としての地位をすでに確立していて、汚れ役や母親役もこなせる名女優になっていたのです。心に響く演技をするためには、経てきた人生や感性といった要素も重要なのかもしれません。
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風吹ジュンは、朝ドラ「あさが来た」ヒロイン波瑠に慕われていた!「半分、青い。」ナレーションも
風吹ジュンは朝ドラ「あさが来た」に出演
風吹ジュンは、2015年の連続テレビ小説「あさが来た」で、主人公が嫁いだ家の姑役を演じました。近年の朝ドラマの中でも、とりわけ重厚なキャスティングだった「あさが来た」。近藤正臣や萬田久子、宮崎あおいや柄本祐など、ベテランから若手まで実力派の俳優が揃う中、風吹ジュンは、主人公の舅役である近藤正臣とともに、ベテランとしてドラマを大いに盛り上げていました。
しかし、朝ドラといえば、半年の長丁場。まだまだ若く経験の浅いヒロイン役は、収録途中で体調を崩してしまいがちです。波瑠もまたその例外ではなかったようで、声が出なくなったことがあったそう。
義母役である風吹ジュンは、現場で常に母親のように波瑠に接し、さっそく、体のケア方法や、おすすめの漢方などを事細かに波瑠にアドバイスしてあげて、波瑠は感激しきりであったといいます。
風吹ジュンは朝ドラ「半分、青い。」でナレーション初体験
風吹ジュンは2020年までに4作の朝ドラに出演しています。2018年の「半分、青い。」では、永野芽郁演じるヒロイン・鈴愛のおばあちゃん役を演じたほか、ナレーションも担当しました。
風吹ジュンは、本作品がナレーション初挑戦。ナレーターはドラマ全体の流れを考えなければならないため、女優とは違うモードで収録に臨んでいたのだとか。風吹ジュンにとってナレーションは、いずれはクリアしたいと思っていた憧れの仕事だったそうで、「女優冥利に尽きます」と語っていました。
風吹ジュンは朝ドラのほか、連続ドラマや映画にも出演しています。2019年4月には、倉本聰作の「やすらぎの刻(とき)~道~」に出演しました。「やすらぎの刻(とき)~道~」は、2017年に放送され話題となった「やすらぎの郷」の続編にあたる作品。前作では石坂浩二演じる主人公の妻・菊村律子役を演じた風吹ジュン。続編では菊村律子役と根来しの役の2役を演じています。
風吹ジュンは趣味の登山に夢中!
風吹ジュンは2020年4月、テレビ番組「サワコの朝」にゲスト出演し、最近は趣味の登山に夢中だと語っていました。番組内では60歳という決して若くない年齢になってから始めた登山について語り、現在は標高3000m級の山に挑戦しているのだと目を輝かせていました。
登山を始めたきっかけについては「同窓会の時に同級生に登山家がいたんですよ。(60歳でも)皆平気で登れているっていうことがわかり、私も連れて行ってもらった」と明かしています。「登山って疲れるとつまんないんですよ」と語る風吹ジュンは、より登山を楽しむため、日頃から「疲れない体力を作る」ことに努め、日頃からなるべく歩く距離を増やすなど健康に留意しているのだとか。
まだ若い頃から社会の荒波に放り出され、スキャンダルで注目されたグラビアアイドルが、芸能界のレジェンド「キャンティ」の御曹司、川添象郎と一発逆転のシンデレラ結婚。愛憎劇の果ての離婚と元夫の没落に、女優としての評価を得ての今、ジェットコースターのような道のりでした。
そして、登山やお茶といった趣味も満喫しているという現在。風吹ジュンは、その芸名の通り、芸能界の荒海を風に乗って駆け抜け、今やっと心穏やかに毎日を楽しんでいるようです。これからもその優しい笑顔で、無理のないペースで活躍していくことでしょう。
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