2021年7月1日 更新
平山みきは1970年代から活躍する歌姫!元夫はばんばひろふみ!離婚理由や息子の現在は?
◆出身:東京都
◆メジャーデビュー:1970年11月10日
◆所属事務所:イエローライオン
◆レーベル:日本コロムビア
平山みきは「真夏の出来事」などで1970年代初めの歌謡界を飾った不思議な歌姫
平山みき(ひらやまみき)は1970年にデビューした歌手です。潮が引いていくように学生運動が収まり、日本中が狂喜乱舞した日本万国博覧会の喧噪も去った1971年の夏。多くの若者たちが、ぼんやり耳を傾けていたのが深夜ラジオでした。
そんな若者たちの白けた心を甘酸っぱくとろけさせて大ヒットした曲が、1971年5月にリリースされた平山みきの「真夏の出来事」です。その鼻にかかった蓮っ葉でハスキーな声と、独特のグルーブ感が醸し出す失恋のイメージは、まさに70年安保の挫折を象徴しているかのようでした。
その点で、平山みきの「真夏の出来事」は、60年安保の西田佐知子「アカシアの雨にうたれて」(1960年4月発売)と比較して論じられてもよい名曲といえます。
平山みきの元夫はばんばひろふみ!離婚理由や息子の情報は?
デビューして数年でヒット曲にも恵まれた平山みきは、順調な歌手生活を送っていました。1977年になると、「いちご白書をもう一度」や「SACHIKO」などがヒットしたフォーク歌手で、現在はラジオのパーソナリティも務める、バンバンことばんばひろふみによる猛アタックの末に結婚します。
平山みきは1977年にばんばひろふみと結婚しましたが、2005年に離婚しています。離婚理由は、ばんばひろふみの女性問題だったようです。
2人の間には1981年2月2日に生まれた息子・高賀紘之信(こうがひろのしん)がいます。2006年に公開された映画「ダブル 複体」に出演するなど俳優として活躍していたこともありますが、一時期はボクサーとして修行していたともいいます。現在何をしているのかは公表されておらず、一般人に戻っているものと思われます。
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平山みきが語った筒美京平のすごさ!「真夏の出来事」は日本歌謡史に残る名曲
平山みきが語った日本POPS界の巨匠・筒美京平のすごさ
平山みきは1949年8月22日生まれ、東京都大田区の出身です。日本音楽高等学校を卒業し、歌手デビューを果たしました。平山みきの特徴ある声や歌は、70年代はじめの気分を伝えていたといわれています。
楽曲の多くは当時の女性たちにとって憧れの街だった、横浜や横須賀、原宿、六本木などを舞台とし、都会で暮らすおしゃれな女の子たちの恋愛模様が歌われていました。
そんな彼女の楽曲のほとんどは、作詞・橋本惇、作・筒美京平のゴールデンコンビによるもの。デビュー曲で1970年11月に発売された「ビューティフル・ヨコハマ」や1975年8月に発売された「真夜中のエンジェル・ベイビー」などに、そのテイストが色濃く表れています。
筒美京平は、1968年12月発売のいしだあゆみの「ブルーライトヨコハマ」に始まり、1972年8月発売の小林麻美「初恋のメロディ」など、おしゃれで都会的な正統派アイドルに数多くの楽曲を提供していました。平山みきは、筒美京平門下生の中でも、個性に富む秘蔵っ子の1人であったと言えるでしょう。
平山みきが語ったところによると、自身は感情移入して歌うタイプではなく、詞を音としてサラッと歌い流すタイプの歌手とのこと。筒美京平が依頼を受けた時はまず歌手が歌っているのを聴き、歌い手の良さを見つけてそれを引き出す楽曲を作っていたと、そのすごさを振り返っています。
他の人は「歌ってほしい曲」を提供してくることが多い中、最大限に歌手の持ち味を生かすように作られた筒美京平の楽曲は、歌いやすかったのだそう。平山みきの良さを引き出す筒美京平の楽曲とマッチして、大ヒットとなったようです。昭和のヒット曲を多数生み出した筒美京平は、2020年1月にこの世を去っています。
平山みきの「真夏の出来事」は日本歌謡史に残る名曲
平山みきを一躍人気歌手へと押し上げ、レコード売上50万枚を記録した「真夜中の出来事」は、歌謡曲というよりは、1980年代に花開くJ-POPの先駆け的な名曲といえます。
そのため、1970年代音楽に詳しい好事家たちにとって、平山みきは、今でもカリスマ的人気を誇る歌手です。また、「真夜中の出来事」を、清水ミチコや太田裕美、SILVA、稲垣潤一など多くのアーティストたちカバーしていることでも、この曲が名曲であることが分かります。
平山みき自身も2016年7月に「真夏の出来事」を「真夏の出来事〜ナウ・アンド・ゼン」というタイトルでセルフカバーしており、この名曲はすたれることがありません。
平山みきはデビューしてからしばらくして「真夏の出来事」で一気に知名度を上げましたが、当時のライブでも「真夏の出来事」をライブ内の頭、中間、最後のどこに持ってくるかで悩んだといいます。
また、同曲が大ヒットしすぎてこの曲しか代表作がないと思われるのがいやで、一時期は封印していたこともあるのだとか。しかし今では「真夏の出来事」について「大事な歌だし、ヒット曲があるのは恵まれているし、すごいことじゃないですか。これがあるから私は今、歌っていると思ったんです」とインタビューで語っています。
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平山みきが「有吉反省会」で反省したコトとは?現在も精力的に活動中!昭和歌謡カバー・アルバムも
平山みきが「有吉反省会」で反省したのは黄色が好きすぎるコト!その後は?
平山みきは2017年4月に、「黄色が好きすぎて周囲の人の目をチカチカさせている」ことを反省するため、バラエティ番組「有吉反省会」に出演しました。
洋服や衣装はもちろん、家具に至るまで、身の回りのすべてを黄色で統一しているという平山みき。デビュー当時に自身のラッキーカラーが黄色ということを知り、以来すっかり黄色にはまっていたのだとか。
反省後、2016年5月に行われたライブでは黄色を脱ぎ捨て、黒の衣装に身を包み、黄色からの脱却を図ったようです。「(他の色が)いいと言ってくれる人がいるうちにやってみようと思いました。黄色はラクでしたが、悟りました」とインタビューで語っており、ほかの色にも挑戦する決意が固まったようでした。
以後、2019年のライブ写真でも全身黄色ということはなく、アクセントカラーとして黄色を使う程度に。2020年、2021年にアップされた公式YouTube動画の服装では、黄色の占める比率が戻りつつあるようにも見受けますが、インパクトを残す戦略的な面もあるのでしょうか。
黄色を好んで取り入れてはいるものの、ステージ上で他の色もかっこよく着こなせる、というイメージチェンジには成功したといえるかもしれません。コロナ禍が落ち着いて再びライブに立つ機会が増える頃には、どんな衣装で登場してくれるか楽しみですね。
平山みきは現在も精力的に活動!50周年に昭和歌謡名曲カバー・アルバムを発売!
平山みきは2019年10月にレコードデビュー50周年を記念して昭和歌謡名曲カバー・アルバム「昭和歌謡を唄う」をリリースしました。いしだあゆみの「ブルーライト・ヨコハマ」やザ・ピーナッツの「恋のバカンス」など往年の名曲を、平山みきの歌声でカバーしたものが収録されており、編曲はオリジナルを尊重しています。
どの曲も平山みきならではの歌い方、声で表現されており、オリジナルとはまた違った魅力にあふれたカバー・アルバムです。また、アルバムの最後には平山みきの新曲「愛の太陽」が収録されています。
2020年11月には、サリー久保田が自身の還暦を記念してSOLEILの人気曲「魔法を信じる?(Do You Believe in Magic?)」をセルフカバーしたシングルに、平山みきがボーカルとして参加しています。
現在も精力的に活動をしている平山みき。これからもその独特の歌声で昭和を知る世代だけでなく、平成世代のファンを魅了していくことでしょう。
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