川原ひろしの「マネーの虎」終了後が波乱万丈だった!

川原ひろし「マネーの虎」でブレイク!「なんでんかんでん」とは?

川原ひろしは「マネーの虎」で出演したラーメン店「なんでんかんでん」の名物社長!

川原ひろしは、ラーメン店の名物社長として、2001年から放送が始まった伝説の深夜番組「マネーの虎」で人気を博した人物です。福岡県福岡市博多区から上京してきた川原ひろしは、1980年代、東京に豚骨ラーメンがなかったことに驚き、地元に戻ってラーメン修行をしました。その後、1987年に、東京・世田谷の環状7号線沿いに豚骨ラーメン店「なんでんかんでん」を開店すると、連日3時間待ちの大行列店となり、売り上げは何と、1日に120万円を計上するまでに人気がでました。

やがて、「なんでんかんでんフーズ」として企業化し、その手腕と財を携えて「マネーの虎」に出演するようになると、店はさらに繁盛し、全国各地に店舗を展開。最盛期には15店舗近くを抱え、年商も5億円にまで成長しました。

川原ひろし「なんでんかんでん」本場博多味でラーメンブームの火つけ役に!

川原ひろしが創業した「なんでんかんでん」は、本場博多の濃厚な豚骨ラーメンを、東京をはじめ、全国に広め、ラーメンブームの火付けとなった伝説の店です。当時の東京では、醤油ベースのスープが主流でした。そのため、本場博多の屋台の味が食べられる「なんでんかんでん」が認知されるには時間がかかりましたが、バリカタ麵を選べたり、替え玉があったりと、当時のラーメン店には浸透していなかったシステムは、確実に客の目を引きました。

また、店名が入ったプリント海苔を導入するなど、奇抜な話題作りが功を奏して、爆発的に知名度が増していきます。この「なんでんかんでん」のセンセーショナルな登場によって、環状7号線沿いは類似店が次々と現れ、東京に濃厚な豚骨スープの味が根付かせました。

川原ひろし「マネーの虎」終了から現在まで!プロフィールは?

川原ひろし「マネーの虎」終了後の転落人生!現在は催眠術師として借金返済!

川原ひろしは、「マネーの虎」の放送が終了する2004年まで、投資家としてレギュラー出演を果たし、独特のキャラクターを活かしてタレント活動も行っていました。しかし、番組終了と時を同じくするかのように、ラーメン店の乱立もあって、「なんでんかんでん」のブームも衰退の一途を辿ります。

さらに、不景気や、来客の路上駐車問題を解決するための駐車場への出費もあって、店舗の賃貸契約が切れた2012年に、世田谷の本店を閉店。2015年までに、系列店を含む全店舗を閉鎖して、「なんでんかんでん」は姿を消してしまいました。このため、億単位の借金を背負うことになった川原ひろし。

所属していた太田プロダクションを出て、個人事務所「オフィスありがとうございます」を設立し、かねてから興味があった催眠術を本業とし、講演やセミナー活動を行って、返済に勤しんでいる模様です。現在は、悪い時で月収20~30万円、最高で100万円と波はあるようですが、着実に借金は減りつつあると言います。

川原ひろしは歌手を目指して東京へ!その家系は博多辛子明太子の生みの親だった!

川原ひろし、本名・川原浩史は、1964年3月13日生まれです。豚骨ラーメンの本場である福岡県福岡市博多区出身。有名な博多辛子明太子の開発者や、明太子の老舗「ふくや」の創業者とは親戚関係にあるそうで、食を売るセンスは、生まれながらに受け継いだものだったようです。

しかし、幼少期の川原ひろしは、芸術系の家系だった母方の影響で、福岡音楽学院附属幼稚園に入園し、小学校高学年まで、ピアノやバイオリン、声楽を学んでいたそうです。当時からラーメン屋に1人で入るほどのラーメン好きでしたが、音楽への憧れは強く、音大受験を目指すことに。浪人するも念願が叶わなかったため、川原ひろしは、歌手を目指して上京します。その後、川原ひろしは作曲家としてデビューしており、思い付きで始めた「なんでんかんでん」は、芸能界で食いつなぐための副業のつもりだったといいます。

思わぬ繁盛を招き、本人も戸惑ったそうですが、「マネーの虎」でのブレイクを経て、結成したロックバンド「ラーメンロック」では、数々のタイアップ曲を発表することに。こうして本業の活動の場を得られたのも、血縁から受け継いだ商才の賜物だったと言えそうです。

川原ひろし「しくじり先生」の反省を活かして「なんでんかんでん」復活に虎視眈々!?

川原ひろしが、「なんでんかんでん」の全店舗閉店に追い込まれてから1年余り。2017年3月13日放送の「しくじり先生 俺みたいになるな!」に出演し、経営失敗のしくじり談を告白しました。父親が経営する貿易会社の子会社として、800万円の開業資金を借りてオープンした「なんでんかんでん」は、オープン当初は全く流行らず、2年半で2500万円の借金ができてしまいました。焦った川原ひろしは、出版社という出版社にFAXで宣伝活動。「本場より旨い!」との記事が出たことで、1日の売り上げが、3万円から120万円にまで飛躍的な伸びを見せました。

しかし、繁盛したことで、豚骨スープ特有の匂いや、行列や路上駐車に対する近隣住民からの苦情が相次いだ上、足りなくなったスープを4倍希釈で提供するというずさんな経営で危機を招いたことも。「マネーの虎」への出演で大復活を遂げた後には、さらに調子に乗ってしまい、売れない音楽活動やグッズ生産など、横道に逸れているうちに、店は大赤字を計上しました。

川原ひろしは、何度も失敗・復活を繰り返しながら、1日1時間でも店舗に立つなど、本業に真摯に打ち込むことができなかったことが、全ての店舗を失った敗因だったと言います。そんな川原ひろしの「なんでんかんでん」は、2016年12月のマラソンイベントで、2日限定の復活を果たしており、まだ再起の野望は潰えていない様子。待望論も少なくないようですから、再出店となった際には、誠実に伝説の味を提供してくれることでしょう。

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