2019年9月22日 更新
松島幸太朗のプロフィールを紹介!
日本ラグビーのエースとして活躍する松島幸太朗(まつしまこうたろう)は、南アフリカ共和国のプレトリアで1993年2月26日に生まれ、6歳まで南アフリカで育ちました。ジンバブエ人の父親と日本人の母親を持つハーフで、「マツ」「まっちゃん」の愛称で親しまれています。
そんな松島幸太朗が出身地の南アフリカでラグビーを始めたのは、彼が6歳の時でした。友達や監督に誘われたのがきっかけで、中学2年の時にはワセダクラブに加入し、日本で本格的にラグビーに取り組む生活をスタートさせています。
高校日本代表に選ばれるなど学生時代から頭角を現した松島幸太朗は高校卒業後、南アフリカのラグビーチーム「シャークス」が若手選手の育成を目的として設立した「シャークス・アカデミー」で2年間プロを目指して経験を積み、2014年にサントリーサンゴリアスに加入。同年5月3日に行われた対フィリピン代表戦が、日本代表として初キャップの試合となりました。
サントリーに所属しながらスーパーラグビーのチームにも身を置き、ワラターズ(2015)、レベルズ(2016)、サンウルブズ(2017〜2018)と複数のチームで技術を磨き上げた松島幸太朗。2019年8月に、同年9月20日に日本で熱戦の火ぶたが切られるラグビーワールドカップ2019の日本代表選出が発表されました。
日本代表として多くの試合でエキサイティングな活躍を見せている松島幸太朗に、日本中から大きな期待が寄せられています。
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松島幸太朗をさらに強くした南アフリカ武者修行
松島幸太朗は桐蔭学園高校を卒業した後、自身の出身地である南アフリカ共和国へ渡りました。多くのラグビー選手は高校を卒業するとラグビーの強豪と言われる大学へ進学しますが、松島幸太朗は違いました。
松島幸太朗が強豪大学へ進学せず南アフリカへと渡ったのは、スーパーラグビーに挑戦するため。この時すでに世界での活躍を見据えていたからこそ、世界最高峰であるスーパーラグビーに挑戦したのです。
高校時代に指導を受けた藤原秀之監督に南アフリカでの挑戦を提案され、大きなチャレンジをする決心がついたという松島幸太朗。南アフリカでの経験を経て、彼が元々得意としていたランにもさらに磨きがかかり、タックルの力強さも増しました。
ワールドカップ直前の2019年9月19日に受けたインタビューで、松島幸太朗は「南アフリカに行ったからこそ、たくさん経験もできた。僕のなかではデカい経験。それがあったから、今ここにいると思う」と、日本代表チームの一員として活躍できているのは、南アフリカでの武者修行が大きな糧になったと語っています。
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南ア代表を断り日本代表に!松島幸太朗が明かす日本への思い
松島幸太朗は、2013年にU20南アフリカ代表候補の合宿メンバーに選ばれています。ラグビー選手としての今後にもつながる大きなチャンスでしたが、彼はこの招集に応じませんでした。
その理由について、松島幸太朗は先述のインタビューで「試合に出てしまうと、日本代表になれなくなってしまう。日本代表への気持ちが大きかった」と明かしています。南アフリカの代表に選ばれる大きなチャンスでしたが、幼少期に日本国籍を取得した松島幸太朗にとっては、日本代表のユニフォームを着て戦いたいという思いが強かったのです。
その当時、日本代表の指揮官を務めていたエディー・ジョーンズは、松島幸太朗の決断を知ると、すぐに彼に声をかけました。そして、2014年に晴れて代表初キャップを獲得。それからは多くのラグビーファンが知る通り、代表チームの中心を担う選手として活躍を続けています。
2015年のイングランド大会で初めてのワールドカップを経験した松島幸太朗は、今回日本で開催されるワールドカップが2度目の大舞台になります。常に向上心をもち、自身のレベルアップに努力を惜しまず成長を続けた松島幸太朗が日本代表としてどんな活躍をみせてくれるのか、日本中が期待を込めて注目しています。
日本代表の初戦は、開幕初日の9月20日に東京スタジアムで行われるロシア戦。まずはこの試合でしっかりと勝ち点を獲り、その後につなげたいところです。
ラグビーW杯日本大会1次リーグの日本代表試合日程は、下記の通り。
9月20日:ロシア戦(東京:東京スタジアム)
9月28日:アイルランド戦(静岡:小笠山総合運動公園エコパスタジアム)
10月5日:サモア戦(愛知:豊田スタジアム)
10月13日:スコットランド戦(神奈川:日産スタジアム)
ワールドカップ終了後は、欧州での挑戦も視野に入れているという松島幸太朗。本大会で背番号14をつけた桜のユニフォームを着る彼が快進撃を見せ、さらなる飛躍につながることを願わずにいられません。
-9/21追記-
注目の日本代表初戦が終了し、結果は30-10と日本がロシア代表を敗り、初陣を飾りました。前半こそ「ガチガチだった」と選手が振り返るほど緊張が見られたものの、後半は硬さがとれ、良い流れに。「僕らがミスをしたというよりも、日本がハードワークして素晴らしいプレーをした」とロシア代表の主将、ワシリー・アルテミフが称賛するほど自分たちの強みを活かした本来のプレーで、勝利を引き寄せました。
そんな中、松島幸太朗は3トライを決め、日本代表史上初のハットトリックを達成。ワールドカップでの通算トライ数を4とし、日本選手の最多記録に並びました。驚くことに、松島幸太朗は試合前から「3点獲る」とチームメイトに宣言していたのだそう。有言実行で高い目標をクリアした彼が、次戦の世界ランキング1位・アイルランド代表との一戦でも力強いトライを見せてくれることに期待します。
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