「オデットODETTE」彼氏は猫?ほのぼのカップルの日常がかわいすぎる!

「オデットODETTE」彼氏は猫人間?ほのぼのカップルの日常・あらすじとネタバレ!

「オデットODETTE」猫彼氏と彼女の日常がかわいすぎる!あらすじと感想

世は空前のペットブーム。中でも猫の人気が高まっており、さまざまな媒体で、猫たちの愛くるしい姿を見ることができます。とあるカップルの、ほのぼのとした日常を描いた漫画「オデットODETTE」も猫が登場する作品の1つ。しかし、この猫、もふもふで愛嬌はあるものの、四足歩行ではありません。

成人男性ほどの身長で、二足歩行し、わりとガッシリ体型。……どういうことかと言えば、主要キャラクターの1人である彼氏ならぬ猫氏は、頭部だけが猫という姿をしています。彼女や友人、会社の同僚も、彼氏が猫顔であることを特に変に思っているそぶりはなく、日常風景のひとつというのが面白いところ。

本作は、猫氏と、ドジっこ彼女・多恵のデートの様子が、1話完結の連作方式で描かれますが、大きな事件も騒動もなく、陽だまりのような穏やかさです。猫氏は、なぜ頭が猫なのか??疑問は残りますが、まったりとしたデート風景に和み、癒されるとともに、デートの参考にもなるとの感想もあります。

「オデットODETTE」2人の出会いは?猫彼氏のイケメンエピソードネタバレ

「オデットODETTE」は、穏やかな性格で気遣いのできる彼氏の猫氏と、明るくて素直な性格だけど、とにかくドジな彼女・多恵という社会人カップルが主人公です。出会いは大学生の時。多恵は、食堂が満席だったため、お弁当を食べる場所を探していました。

少しだけ空いたベンチには、猫氏の姿が。そこで相席したことがきっかけで仲良くなった2人は、後に恋人同士に発展します。デートの様子がかわいいと評判ですが、女性からは、猫氏の気遣いがイケメンすぎる、との感想が多めのようです。たとえば、待ち合わせの際に先に来ていた猫氏が、飲み物を注文して多恵の到着を待ちます。

遅刻しそうになって慌てて走ってきた多恵は、息も絶え絶え。そこで猫氏は、少しぬるくなった、自分が注文して手をつけなかった飲み物を差し出します。猫氏は、顔だけでなく、行動やしぐさも猫のようなので、当然猫舌。自分も熱いものが苦手にもかかわらず、多恵を気遣うさり気ない優しさが、イケメンすぎると人気のエピソードです。

「オデットODETTE」作者・日当貼は猫漫画家!?人気読み切り「ねこもふ」とは

「オデットODETTE」で人気の漫画家・日当貼は兼業漫画家?プロフィール!

「オデットODETTE」で注目を集める漫画家・日当貼は、広島県出身です。大学時代に、漫画家コースに在籍していた友人たちの影響で、オリジナルの漫画作品を描き始めます。投稿や持ち込みはしていませんでしたが、オリジナル作品が中心の同人誌即売会「コミティア」に参加した際、編集者のスカウトを受けて、ウェブコミック配信サイト「COMICポラリス」に漫画を掲載することに。

2012年、友人の猫を世話するために猫屋敷を訪れた青年を描いた「逃げてるボクとネコの三毛谷さん」でデビューします。読み切り作品「ねこもふ。」など、作品には大体猫が登場するせいか、猫漫画家とも呼ばれています。日当貼は実際に猫を飼っており、そのためか、猫の描写にリアリティがあるところもポイント。専業漫画家ではなく、農業との兼業という珍しいタイプの漫画家ですが、家族ともに漫画を収集するという、漫画好き一家なようです。

「オデットODETTE」作者・日当貼の話題の読切りはモフモフしい猫転生もの!?

「オデットODETTE」は、猫の顔をした彼氏ならぬ猫氏が登場しますが、それ以外の日当貼作品にも高確率で猫が登場します。読み切り作品「ねこもふ。」は、文字通り猫がたくさん登場する、もふもふしい作品。舞台は、瀬戸内海にある、とあるミカン農家。作業用の倉庫の中には、数多の猫が暮らしていました。

しかし、猫たちは鼠を巡って天下分け目の大戦を繰り広げ、あまり仲が良くありません。それもそのはず、某戦国時代を舞台にした国取りゲームファンであるミカン販売の店長から、戦国武将の名前を付けられた猫たちは、その武将たちの生まれ変わりでした。

一時は天下を争い、血で血を洗う戦いを繰り広げていた武将たちですが、今は猫。凄んでいても、もふもふしているため、なんだか和んでしまいます。ちなみに本作は、「もののふ(=武士)」と、毛の多い動物に用いられる擬音「もふもふ」をかけているという、ギャグ仕様。元戦国武将とはいえ、猫ならではの行動満載のゆるゆるライフが展開されます。

「オデットODETTE」「このマン2016」オンナ編ランクイン!究極の癒し系カップルの魅力はとは?

奇抜な猫氏の姿が目を引く「オデットODETTE」ですが、内容は、カップルがイチャイチャする日常を描くというラブコメ漫画です。読者をビックリさせたくて頭部を猫にしてみたところ、意外とバランスが良く可愛らしかったので、今のスタイルになったのだとか。「オデットODETTE」には、原型となった元作品があります。

それは、コミティアで配布していた4コマのペーパー。それが編集者の目に留まったことから、連作短編として形になりました。猫氏の、包容力があり、何でもそつなくこなす、というキャラクターは、この当時から出来上がっていたらしく、実は、山形県出身で、劇中では一切しゃべらないなど、細かい設定とルールも存在します。

日当貼は、猫氏の存在に対して、誰もツッコミを入れないという、ふわふわで曖昧な空気感を楽しんでほしいとコメント。深くツッコまない作中の人々と同様に、そういうものとして受け取るのが、作品を楽しむための必須要素です。「オデットODETTE」のウリは、猫氏と多恵のやりとりのかわいらしさ。多恵が無邪気で少々幼げな面があるせいか、多恵のドジに怒ることもなく、その行動に全力で付き合い、多恵のフォローをする猫氏の精神的な余裕に惹かれる読者は多いはず。

多恵も、猫氏にばかりリードを任せるのではなく、一緒に楽しもうと工夫をしたり、猫氏の好きな本の続刊を買ってあげたりと、猫氏を思いやる行動を見せます。怒っている人、イライラしている人を見ると、何となく自分もイライラするようになったり、気分が悪くなったりするものですが、猫氏と多恵はその逆。互いを思いやり、幸せそうに笑っている2人を見ると、自分もなんだか笑顔になってしまいます。

読んだ人をもれなく幸せにしてくれる「オデットODETTE」が、宝島社「このマンガがすごい!2016」オンナ編6位、月別ランキングでは1位にランクインしたのも納得です。2人の醸し出す幸せオーラが、陽だまりにいるような多幸感を味合わせてくれる本作。ヒーリング効果は抜群です。

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