2018年のパンパシフィック水泳選手権、ジャカルタで行われたアジア競技大会で金メダルを獲得。ぶれない強さと、その容姿端麗さで一躍注目を集めている女子競泳選手・大橋悠依（おおはしゆい）の胆力の秘密に迫ります。
弱冠23歳でその名を轟かせるきっかけとなったのは、2018年に花開くこととなった圧倒的な速さと強さ。学生時代は元来の体質により鳴かず飛ばずな時期が続きましたが、ここに来て努力が実を結んでいます。
美人競泳選手・大橋悠依！強さの秘密は
1995年10月に滋賀県で生まれ育った大橋悠依。まだ23歳という若さの女子競泳選手です。「イトマン東進」に所属しており、専門は個人メドレー。主な戦績としては、2018年に行われた「パンパシフィック水泳選手権」の女子200m個人メドレー、女子400mメドレーの2種目で金メダルを獲得しています。
さらに、同じく2018年に開催された「アジア競技大会（ジャカルタ）」の女子400m個人メドレー種目でも金メダルに輝き、その功績には目覚ましいものがあります。
滋賀県出身である大橋悠依は、3姉妹の末っ子として奔放に育ちました。姉の1人に影響を受けたことで、幼稚園の頃から地元の水泳スクールに通い始めます。これが、大橋悠依と水泳との出会いです。そして2010年、彼女が中学校3年生の頃に「ジュニアオリンピック」女子200m個人メドレー種目で優勝を飾りました。これをきっかけに、大橋悠依は水泳・競泳というスポーツにますます魅せられ、より自身の力を高めるべく鍛錬することになります。
練習方法は「フラットスイム」？
その後、大学2年生の頃までは、元々の体質である「貧血」の症状に苦しめられました。思うように練習を重ねることもできず、目指す記録をなかなか打ち出せない。大橋悠依にとって苦悩の時期を挙げるとするなら、間違いなく高校から大学時代が当てはまるでしょう。
水泳は大学を卒業するとともに辞める、とも考えていた大橋悠依でしたが、普段の食生活に「アサリ」を多めに含めるなどして、生活習慣の改善から徐々にアプローチを図っていきました。懸命な対策・鍛錬の結果、少しずつ症状は改善の方向へ向かっていき、2018年には数々の大会において金メダルを連続で獲得することとなります。
大橋悠依の練習方法のひとつに、「フラットスイム」なるものがあります。2017年8月に放送された某番組において、普段の練習方法に隠されている秘密が明らかにされていました。
元々、そこまで水泳が好きな方ではなかったと話す彼女。練習は嫌い、辛い、できるだけ楽に早く泳げるならそれが一番だと語る大橋悠依が、その練習時間の大半を注ぎ込んでいたのがフラットスイムでした。
指導にあたっていた奥谷コーチの下、「浮くだけ」「伸びるだけ」「逆立ちするだけ」。いわば、水中で姿勢を真っ直ぐに安定させる練習に重点を置いていたことになります。水中でふわっと浮くだけ。そして、ターン後に身体を伸ばすだけ。バランスを保ちながら逆立ちするだけ。そんなシンプルな練習方法が「フラットスイム」だというのだから、驚きです。
ゴーグルはミズノブランドを愛用、ちょっとした失敗も？
水中で体幹を鍛える練習に大量の時間を注ぎ込んだ結果、今の大橋悠依の強さがあります。基礎練習で土台を固めることがいかに重要か、再認識させられるケースです。近頃の水泳・競泳選手は皆この重要性に思い至り、「フラットスイム」で身体を水平に保つ練習方法を取り入れているといいます。
そんな大橋悠依が使用している水着やゴーグルはどんなブランドなのか、気になるところですが、彼女が愛用しているのは、水着・ゴーグルともにミズノブランドだそう。ゴーグルにまつわる、ちょっとした失敗エピソードもあります。
金メダルを獲得した「パンパシフィック選手権」の400m個人メドレー種目において、4分33秒77という目覚ましい成績を記録した大橋悠依。自己ベストの4分30秒台に惜しくも届かず、最低目標としていた4分31秒99の大会ベストも出せなかった結果を前に、「金メダルを穫れたことは純粋に嬉しいが、もう少しタイムを縮めたかった」と悔しげな様子で語っていました。
なんと、「競技中にゴーグルに水が入ってしまって、あまりちゃんと周りが見えていなかった」ともコメント。言い訳になってしまうが…という枕詞でもって、自身の至らなさと不運を嘆いていました。このアクシデントがなければ、もしかしたらこの大会で自己ベストを更新していたかもしれません。自他ともに悔やまれる結果です。
それでも結果が伸び悩んでいた過去と比べたら、その成長ぶりには目を見張るものがあります。本人も、インタビューにおいて自身の成長を実感している旨をコメントしており、今後の活動の中でもその躍進を止めない決意を新たにしている様子。
その美麗な容姿だけではない確かな実力の研鑽とともに、ますます活躍していく大橋悠依という競泳選手。地道に積み上げられた努力から垣間見える未来の栄光から、今後ますます注目の存在となっていくでしょう。
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