「個性派俳優といえば?」という問いかけには百発百中でこの方の名前が出るでしょう。佐藤二朗の出ていない作品を見つける方が難しいほど、ジャンルを問わずあらゆる映画やドラマに引っ張りだこの個性派脇役俳優。その独特な雰囲気は「ただそこにいるだけで面白い」と視聴者や共演者にまで言わしめるほどの存在感です。
ドラマや映画など、映像作品への出演のみならず、昨年2017年からはなんとクイズ番組の司会までを務めるほどに、同番組はその人気が高じて今年2018年10月より、土曜のゴールデン枠でレギュラー化までしています。今年48歳、まだまだ現役で進化し続けている佐藤二朗のブレイクのきっかけから、最近の活躍までをダイジェストでお届け!
「面白い」「ただいるだけで笑える」と大評判・佐藤二朗のアドリブ演技
佐藤二朗は1969年生まれ、愛知県出身の俳優です。事務所はフロム・ファーストプロダクションに所属しており、意外なのが身長181cmという情報。画面からはあまり伝わってきませんが、なかなかの高身長であることにびっくりです。
代表作としては、「俺はまだ本気出してないだけ」「銀魂」「斉木楠雄のΨ難」など、主に漫画作品を実写映画化にしたものに多数出演。そして、大ブレイクのきっかけとなったのは深夜ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズでの仏役でしょう。
「勇者ヨシヒコ」で仏様に扮した佐藤二朗は、山田孝之やムロツヨシ等と共演。空の上からやりたい放題、荒唐無稽な指示やトンチンカンなお告げを出す様、演技を超えた長尺のアドリブなど、まさに「佐藤二朗ワールド」とでもいうべき独特の世界観を構築していきました。超個性派俳優としてにわかに人気が高まったのもこの頃です。
どの作品に出演しても佐藤二朗の強烈なインパクトを簡単に拭い去ることはできず、長いアドリブやその個性的な演技に対して、徐々に注目が集まっていきました。主に真価を発揮したのが、先述した「勇者ヨシヒコ」シリーズをはじめとする深夜帯のドラマで、ただの偶然か福田雄一監督が作り手として関わっている場合が多くあります。
「佐藤二朗ワールド」にはコアなファンが多く、作品がどんなものであれ、彼が画面に登場した瞬間に突如繰り出すアドリブを心待ちにしているケースが多々見られます。映画「銀魂」シリーズ内でも、おそらくわざと使われているであろう佐藤二朗の長尺なアドリブが印象的でした。おそらく共演した役者たちも、共に場にいながら笑いをこらえるのに必死だったろうと想像できます。
「勇者ヨシヒコ」仏役で大ブレイク!福田雄一監督作品に多数出演
誰も真似できないであろうシュールな演技や、長尺アドリブで独特の佐藤二朗ワールドを作りだす彼の出演作に、ムロツヨシの姿も度々散見されるのはファンなら承知のところでしょう。前述した「勇者ヨシヒコ」シリーズにおいても、ムロツヨシはちょっと間抜けな魔法使い・メレブ役でレギュラー出演しています。
その他にも、主演・菅田将暉の映画「明鳥」や、主演・鈴木亮平の映画「変態仮面」、最近では日本テレビ系列で放送のドラマ「今日から俺は!!」でも、2人は共演。そしてこれらの作品監督は、1つ残らず全て福田雄一。ファンではなくとも、福田雄一という監督がいかに佐藤二朗、ムロツヨシの2人を気に入っているかがわかるでしょう。
そんな佐藤二朗、実は自身が出演しているにも関わらず、「勇者ヨシヒコ」シリーズのオンエアはきちんと確認していないと告白。自宅には2~3歳の子どもがいるし、だいぶふざけた作品だから家庭で見るには不適切では、と判断したそうです。
映画の代表作は「銀魂」共演者まで笑わせにいく
主演・小栗旬、菅田将暉、橋本環奈など人気俳優・女優と並び、2017年公開の「銀魂」、そして2018年公開の「銀魂2」にも通して出演。独特な存在感、長尺なアドリブは両作品ともに健在で、とくに第1作「銀魂」内では、菅田将暉演じる新八が身につけている着物の衣装について、しつこいくらいにツッコミを入れるくだりを披露しています。
必死についてきていた菅田将暉も、とうとう我慢できずに笑いだしてしまう流れに。いつどんな作品でも自分の色を抜かない姿勢には、ある種のプロ意識を感じざるを得ません。(なお、同作品にもムロツヨシ出演。監督は言わずもがな福田雄一です)
佐藤二朗は、自身のTwitterアカウントで日々呟いているツイートもシュールで面白いと話題を呼んでいます。どこか憎めない、全体像をつかみにくいなんとも言えないツイートが癖になる人続出、とうとう佐藤二朗のツイートを集めた本「佐藤二朗なう」まで発売されました。
クイズ番組の司会も!?「99人の壁」が土曜ゴールデンレギュラー化
ドラマや映画作品だけにとどまらず、佐藤二朗はクイズ番組の司会にまで進出しています。「超逆境クイズバトル!99人の壁」は2017年よりフジテレビ系列にて絶賛放送中でしたが、そのあまりの人気ぶりに、2018年10月から土曜7時のゴールデン枠にてレギュラー化を果たしました。
「レギュラー化は考えてなかった」と正直に語る佐藤二朗。担当ディレクターは「佐藤二朗さんなしではこのクイズ番組は完成しなかった、他の人ではまったく違うものになっていただろう」と語っています。
「99人の壁」は、1名の参加者が、99人のブロッカーと早押しクイズで戦うのし上がり方式。参加側が5問連続でクイズに正解できれば、100万円の賞金を獲得できるという仕組みです。表示された3枚の写真について回答する「スリーアンサークイズ」や、選択肢だけを見て問題を当てていくという「ババ抜きサドンデスクイズ」など、そのクイズには一風変わった趣向が凝らされています。
役者としての顔以外に、司会者や脚本家という顔ももつ佐藤二朗。年末から来年にかけては、どんな活躍を見せてくれるのでしょうか。楽しみでなりません。
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