鈴木登紀子はがんと戦う最高齢料理研究家!絶品レシピや名言や人気の本は?

2019年4月23日 更新

鈴木登紀子はがんと戦う最高齢料理研究家!夫や娘たちとのエピソードとは?

鈴木登紀子はがんと戦う最高齢料理研究家!がんは肝臓がんだけじゃなかった

鈴木登紀子(すずきときこ)は、「ばぁば」という愛称で親しまれている2017年で93歳になる最高齢料理研究家。現在も、NHK「きょうの料理」に出演したり、月に10日は自宅で料理教室を開いたりと精力的に活動しています。

鈴木登紀子が料理研究家としてデビューしたのは、意外にも46歳からで、それまでは料理が大好きな普通の専業主婦でした。そんな鈴木登紀子は、2014年に、肝臓がんであることを明かしています。1センチもあるがん腫瘍が見つかり、抗がん剤で治療したとか。

現在もテレビに出演していることから、がんはうまく取り除かれたものと思われますが、再発が心配なところです。また、2017年にテレビ出演した際には、これまでに肝臓がんの他にも、大腸がん、糖尿病、心筋梗塞も患っていたことを明かしています。特に3年前に患った心筋梗塞の時は危なかったそうです。

今も糖尿病を患っているようで、塩分は控えるように気を付けているという鈴木登紀子。「ぞうの足のようになるから足は映さないで」と、時にお茶目な鈴木登紀子には、体調をみながら、料理研究家としての活動を元気に続けていってほしいですね。

鈴木登紀子の夫のイケメンぶりに黒柳徹子も絶賛!娘が3人、孫が5人、ひ孫が5人の大家族!

鈴木登紀子は、22歳の時に、夫・清佐(きよすけ)と結婚しました。夫は鈴木登紀子より7歳年上で、鈴木登紀子が85歳の時に亡くなっています。「徹子の部屋」に出演した際に、若い頃の写真が紹介されていましたが、鈴木登紀子の夫は、黒柳徹子も絶賛するかなりのイケメン。戦前の日本男児らしく多くを語らない寡黙なタイプで、鈴木登紀子は「余計なことを言わないところがよかった」と語っています。

夫のことを「最愛の人」「運命の糸で結ばれていた」と語る鈴木登紀子は、2人で海外旅行もよく行き、晩年になっても仲睦まじかったそうです。3人の娘たちともとても仲がいい様子で、孫が5人、ひ孫が5人の大家族になっていて、最近まで、長女の家で毎年クリスマスパーティーを開き、みんなで盛大に祝っていたとか。

鈴木登紀子の入退院時にも家族総出で来てくれるので、本来は塩分を控えた胃に優しいものを食べないといけないのに、つい豪華なものを食べてしまうと嬉しい悩みを明かしています。2015年からは独り身となった母親を心配して同居を勧めてくれたことから、次女家族と同居生活をしている鈴木登紀子。その次女とは、同じく料理研究家をしている安藤久美子です。

鈴木登紀子のポテトサラダ、いなり寿司のレシピは料理初心者も安心参考!名言や人気の本は?

鈴木登紀子のポテトサラダ、いなり寿司のレシピは料理初心者も安心参考!

鈴木登紀子には人気レシピがいくつもありますが、ポテトサラダもその1つです。大まかな料理手順は一般的なポテトサラダと変わりませんが、大きく違うのが、「じゃがいもをふかしたときに、熱いうちに他の具材やマヨネーズを混ぜてしまうこと」。混ぜ終わってから冷蔵庫で一晩おくと、味がなじんでさらに美味しさが増すそうです。

じゃがいもの粗熱が取れるまで待つという手間が省かれ、最後に冷やすことで結果的に味がしみるという合理的な手順は、忙しいお母さんにも優しい作り方ですね。次に紹介するのは、鈴木登紀子の「きつねのいなり寿司」。鈴木登紀子の作るいなり寿司の特徴は、甘辛くしっかりと味付けをした油揚げが決め手です。

油揚げの下処理は、さっと熱湯をかけるだけで、煮る時は、浅鍋の中央を開けて油揚げを並べて焦げを防止するなど、鈴木登紀子の生活の知恵も光ります。すし飯は、特別な具材は入れず、シンプルに白ごまを振るだけ。王道ともいえる鈴木登紀子のいなり寿司のレシピは、料理初心者で参考にする方も多いそうです。

鈴木登紀子の名言や人気の本は?現代っ子へのメッセージとは

鈴木登紀子は、料理レシピはもちろんのこと、料理を通して、生き方や考え方についても多く語ってきました。そんな鈴木登紀子の人柄に魅力を感じるファンもたくさんいます。鈴木登紀子の出版した本の中で人気なのは、2017年に出版された「ばぁば 92年目の隠し味」「のんきに生きる『ああ、おいしい』は生きがいになる」です。

どちらも、料理のレシピも記載されているものの、鈴木登紀子の生き方にまつわる読み物も多くなっています。2014年に出版された「『ばぁばの料理』最終講義」は、「これからお嫁に行く人や、お嫁に行った人に読んでもらいたい」とい絶賛する感想が多い本です「徹子の部屋」に鈴木登紀子がゲスト出演していた時に紹介されていたということもあり、手に取る人が多いのかもしれません。

自著では自身の人生哲学に多く触れている鈴木登紀子は、「主婦の家事も仕事だとお金に換算する風潮がある。しかしそれは思いやりを売り買いするようでとても悲しい。無償だからこそ尊く美しい」「大切な命を育む料理は、もっとも深い無償の愛」と語っています。

また、「『私の料理が命を支えている』と思えば、どうして手抜きなどできましょうか」との名言も。毎日の家事にうんざりするときもありますが、あらためてのその本当の意味や意義を再認識させられ、キッチンに立つことの誇りを思い起こさせてくれるかのようです。

また、「長い髪を片手で押さえながら、おそばをたぐるようにいただく姿をよく目にしますが、髪が邪魔になるのであれば結わえましょうね」「今、目の前にあることを一生懸命やれば、そのなかから将来、職業につながるものが出てくることだってあるかもしれない」など、現代っ子に向けた名言の数々も。登紀子ばぁばが、まるで孫に言うような感じなので、素直に耳を傾ける若者も多いのではないでしょうか。

鈴木登紀子ばぁばが伝えていきたい日本の食文化!

鈴木登紀子の新書「ばぁば 92年目の隠し味」が、2017年5月に発売されました。季節の食材を使った40品のレシピとそれにまつわるエピソード、日本料理の作法まで、鈴木登紀子の想いがたくさん込められた1冊です。鈴木登紀子は「日本料理は季節感がなにより大事。さらに旬の食材は美味しくて安い」と言います。

旬の食材を食べると免疫力が高まるとも言われますが、やはり、その季節のものを美味しくいただく姿勢こそが、鈴木登紀子のように病気にも打ち勝てる元気な体をつくる元。そんな鈴木登紀子でも、毎回きちんきちんと料理を用意するのは面倒な日もあるようで、「そんな時は手を省いてかまわない。ふっくらと炊き上がったご飯さえあれば、缶詰がおかずであっても」とも語っています。

現代は、子供を出産した女性も働く、共働きの多い時代です。鈴木登紀子が主婦だったころとは大分様変わりしていますが、時代の変化もきちんと理解し、仕事や育児に追われる女性の在り方に配慮する鈴木登紀子の柔軟なところも、ファンが多い理由の1つなのでしょう。高齢なのであまり無理は禁物ですが、これからも古き良き時代の日本の食文化の継承者として、登紀子ばぁば流人生論にのっとった料理レシピの数々を披露してほしいですね。

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