湯浅政明は国民的アニメを手掛けるクリエイター!過去の監督作品は?全世界配信の「日本沈没2020」が話題に

湯浅政明の経歴は?今までに手がけた主な作品を紹介!


湯浅政明のプロフィール
◆職業:アニメーション監督
◆生年月日:1965年3月16日
◆出身:福岡県
◆代表作:クレヨンしんちゃん(作画・原画)

湯浅政明は日本が世界に誇るクリエイター

湯浅政明(ゆあさまさあき)は国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」「クレヨンしんちゃん」の作画や原画を担当するアニメーターとして活躍する一方、アニメの監督やで脚本も手掛けるクリエイターです。

福岡県出身の湯浅政明は九州産業大学の芸術学部美術学科を卒業後、1987年に「忍たま乱太郎」「北斗の拳 イチゴ味」などを手掛けるアニメ制作会社・亜細亜堂へ入社。当初は動画を担当していました彼は画力を認められ、すぐに原画を任されます。

1990年1月から放送がスタートしたアニメ「ちびまる子ちゃん」では本編の原画とオープニングテーマの「ゆめいっぱい」、エンディングテーマの「おどるポンポコリン」の作画を、1995年1月からスタートした2期のオープニングでも、絵コンテと原画を担当しました。

その後、フリーランスとなった湯浅政明は1992年4月から放送されている「クレヨンしんちゃん」制作に携わり、劇場版にも1作目から参加。2004年8月に公開された「マインド・ゲーム」で初めて長編アニメの監督を務め、2013年2月に韓国の女性アニメーター・チェ・ウニョンらと共に設立したアニメスタジオ・サイエンスSARUの代表取締役に就任しました。

湯浅政明がこれまでに手がけた主な作品は?

湯浅政明がこれまで手掛けてきた作品は、放送開始から30年にも及ぶ長きにわたり幅広い世代に支持される「ちびまる子ちゃん」「クレヨンしんちゃん」が代表作といえますが、他にも人気アニメの制作に多数携わっています。

最近のテレビアニメでは、2020年1月から3月までNHKで放送された「映像研には手を出すな!」で企画とシリーズ構成、演出、監督を担当。同作は放送文化に貢献した作品に贈られる「ギャラクシー賞」の2020年3月度月間賞に選ばれています。

劇場版アニメ映画では、湯浅政明が初のオリジナル長編アニメとして制作した「夜明け告げるルーのうた」が挙げられるでしょう。2017年5月に公開された同作は、毎年6月にフランスのアヌシーで開催される「アヌシー国際アニメーション映画祭」で、長編部門の最高賞であるクリスタル賞を受賞しています。

日本人監督が同賞を受賞するのは1995年に高畑勲が「平成狸合戦ぽんぽこ」で受賞して以来22年ぶりのことです。また、受賞自体も1993年に「紅の豚」で受賞した宮崎駿、高畑勲に次ぐ3人目の快挙となりました。さらに、湯浅政明は同作で「第21回文化庁メディア芸術祭」アニメーション部門で、「マインド・ゲーム」「四畳半神話大系」に続き3度目となる大賞を受賞しています。歴代の大賞受賞者をみると宮崎駿と細田守が2度、新海誠が一度の受賞となっており、これを上回る3度の大賞受賞がいかに快挙であることが分かります。

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湯浅政明はどんな人?国内外で評価される独特な作風とは?

湯浅政明とはどんな人物?

数々の話題作を手掛けてきた湯浅政明はその独自の作風とは裏腹に、インタビューやイベントなどでは飄々としたキャラクターなのだそう。また、ニット帽愛好家と呼ばれるほどニット帽が好きで、公の場やインタビューなど取材を受ける際にもお気に入りのニット帽をかぶって現れることが多いといいます。

過去に受けたインタビューで、「人から見た自分の仕事が苦労して一生懸命やったように見えるのは嫌」「客観的に見ても自分の仕事はいい加減だと思う」と語っている湯浅政明。真剣に取り組んでいても、それを表に出さず良いものを作り上げる根っからのクリエイター魂を感じます。

国内外で評価される独特な作風とは?

湯浅政明は、斜めに傾いたパースや揺れる線などを使ったオリジナリティの高い世界観を作り上げることを得意としています。フォトリアルな作風が多い中、アニメーションでなければ表現できない流線型の作画やデフォルメされたキャラクターは貴重で、湯浅政明が国内のみでなく海外でも高く評価されるのも頷けます。

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湯浅政明の新作「日本沈没2020」が配信!作品に込めた想いも告白!

湯浅政明の新作「日本沈没2020」が配信!

地震大国と言われる日本は過去に幾度もの震災に見舞われ、現在もその爪痕が残る地域もあります。そんな自然災害による脅威を描いた作品に湯浅政明が取り組んだのが、Netflixオリジナルアニメとして2020年7月9日から配信が開始された「日本沈没2020」です。

同アニメの原作となった「日本沈没」は作家・小松左京が9年を費やして書き上げ、累計470万部を売り上げたベストセラー小説。過去にドラマ、映画で実写化された他、漫画も刊行されていますが、アニメ化されるのは今回が初とあって話題を呼んでいます。

アニメ「日本沈没2020」は、地球物理学の博士や深海探査艇の操縦者からの視点で描かれた原作とは設定を変え、都内で暮らす一般家庭を中心にストーリーが展開します。配信に先立って刊行された脚本の吉高寿男によるノベライズ本と、小松左京の原作とを読み比べた上でアニメ版を観てみるのも一興でしょう。

湯浅政明が「日本沈没2020」に込めた想いとは?

「日本沈没2020」の監督を務めた湯浅政明は子供の頃、「国ってなんだ?日本人ってなんだ?生まれた場所とそこの環境で何が決まるの?決まらないの?」と疑問を抱いていたのだそう。そして、子供時代の自分に対する答えとして挑んだのが同作だといいます。

情報化社会と言われる現代、突然の震災によりあらゆる情報が遮断される恐怖は、過去に各地で起こった大規模な震災で実際に起こったリアルな世界でもあります。海外でも高く評価される湯浅政明が世界に誇る日本のアニメ手法を駆使して描いた“起こり得る現実”は、世界を震撼させるのではないでしょうか。

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