アレクサンダー・ズベレフをジョコビッチも大絶賛!ジュニア時代から破格の逸材だった!
アレクサンダー・ズベレフ20歳にしてトップ10入りへ!ジョコビッチも才能を大絶賛!
アレクサンダー・ズベレフは、1997年生まれで、ドイツ出身のテニス選手です。198cmの長身から繰り出される強烈なサーブと力強いストロークで、早くから頭角を現していたアレクサンダー・ズベレフ。ストロークに安定感が出てきた近年は、元ナンバーワン選手ラファエル・ナダルを相手に、あと一歩で勝利というところまで追い詰めると、2017年5月についに、2016年11月まで2年4カ月の間ナンバーワンをキープしていたノバク・ジョコビッチを倒しました。
わずか20歳にして、グランドスラムとATPワールドツアー・ファイナルに次ぐ大規模な大会である、ATPワールドツアー・マスターズ1000で優勝を飾りました。優勝により、アレクサンダー・ズベレフは、20歳にしてランキングでトップ10に入ります。対戦したノバク・ジョコビッチは、グランドスラム全仏オープンの優勝候補の1人にアレクサンダー・ズベレフの名前を挙げるほど実力を大絶賛しています。
アレクサンダー・ズベレフの才能は10代の頃から輝いていた!
アレクサンダー・ズベレフは、16歳の頃に、ジュニアの全仏オープン・シングルスで決勝に進出しています。残念ながら、このときは準優勝となってしまいましたが、翌年には見事に優勝。その才能は、少年時代から注目されていました。2014年には、17歳にして、プロに混じってチャレンジャー大会で優勝を飾ると、同年7月にトップ選手も出場する地元ドイツのATPワールドツアー500シリーズに出場し、準決勝まで進む快進撃を見せています。
2015年には、年間最優秀新人賞を受賞。ジュニア時代から別格の強さを見せつけていたアレクサンダー・ズベレフは、早くから「次世代ナンバーワン」としての注目が集まっていました。
アレクサンダー・ズベレフの身長体重、プロフィール!兄の活躍も見逃せない!
アレクサンダー・ズベレフ父親は元テニス選手だった!身長体重、プロフィール!
アレクサンダー・ズベレフの特徴は、198cmの長身ながらフットワークが軽いため、幅広いボールに対応できることです。デビュー当初こそ線の細さが目立っていましたが、最近は、フィジカルトレーナーを付けて身体が一回り大きくなっており、体重は86kgと公表されています。
そんなアレクサンダー・ズベレフの父親は、ロシア出身の元テニス選手アレクサンダー・ズベレフ・シニアで、母親は、元テニスコーチ。テニス一家で育ったため、幼い頃からテニスの英才教育を受けてきたそうです。アレクサンダー・ズベレフの精度が高く、伸びのあるボールは、持って生まれた才能に一級の教育環境が加わった結果、生み出されたものなのでしょう。
アレクサンダー・ズベレフの兄ミーシャ・ズベレフも調子を取り戻し大活躍中!
アレクサンダー・ズベレフには、10歳年上の兄ミーシャ・ズベレフがいます。ミーシャ・ズベレフもまたプロのテニス選手で、20歳という若い頃から、トップ選手を破って頭角を現してきました。しかし、怪我をしたことで、一度ツアーから離れます。その後、ミーシャ・ズベレフが復帰したのは、弟アレクサンダー・ズベレフがプロに転向した頃です。
しかし、以前のような調子には戻らず、なかなか結果を残せませんでした。その風向きが変わってきたのは2016年頃のことで、ネットプレーを多用するスタイルを中心にすると、調子が上向きになったミーシャ・ズベレフ。2016年後半には、スイスのATPワールドツアー500シリーズで準決勝に進出し、2017年のグランドスラム全豪オープンでは、当時のナンバーワン選手アンディ・マレーを破る大波乱を起こしました。
アレクサンダー・ズベレフ20歳の大器は全仏オープンで惨敗も「悲観することじゃない」と前向き!
アレクサンダー・ズベレフは、若干20歳にして元ナンバーワンのノバク・ジョコビッチを倒し、ATPワールドツアー・マスターズ1000で優勝を飾ったことで、今最も注目を集める男子テニスプレイヤーとなりました。2017年11月にミラノで開催される、21歳以下の上位7選手と主催者推薦枠1名だけが出場できるネクスト・ジェネレーションATPファイナルズの最終戦出場ランキングでは、2位に265ポイントも差をつけてトップを独走中です。
ジュニア時代から注目はされてはいたものの、ここへ来て、テニス界を引っ張っていくであろうと、期待する声が一気に高まっています。当のアレクサンダー・ズベレフは、自身が注目されることについて、「ビッグ4が永遠にプレーし続けられるわけではない。若手を売り出すことはいいことだと思う」と語っています。
次世代を背負う自覚も十分な様子のアレクサンダー・ズベレフは、現在開催中のグランドスラム全仏オープンでも、初戦から、センターコートのフィリップ・シャトリエに抜擢されるほど高い注目を集めていました。4回戦では、日本のトッププレイヤー錦織圭と対決することになっていたため、順調に勝ち進めば、日本国内での注目度もさらにヒートアップしたに違いありません。
しかし、ふたを開けてみれば、まさかの初戦敗退という結果に。現在ナンバーワンのアンディ・マレーとノバク・ジョコビッチは、絶好調とは言えない状況なので、20歳にしてグランドスラムを制覇する快挙を成し遂げるかもしれないとの見方も少なくなかっただけにこの結果は残念です。
しかし、「最低のプレーをした。それだけだ」と悔しさをにじませながらも、「悲観することじゃない」と、すでに先を見据えているアレクサンダー・ズベレフ。負けた経験も糧に、大きな故障をすることなく、成長を続けていってほしいと思います。