小野武彦は名門・俳優座&文学座出身の実力派俳優!祖父や父の経歴がすごい!

小野武彦は名門・俳優座&文学座出身の実力派俳優!「踊る大捜査線」など代表作をおさらい!

小野武彦は名門・俳優座&文学座出身の実力派俳優!

小野武彦は、1942年8月1日生まれの75歳。名門・俳優座&文学座出身の実力派俳優として、数多くのドラマに出演し、50年以上も第一線で活躍している名優です。そんな小野武彦の知名度を押し上げた代表作と言えば、大内刑事役でレギュラー出演していた1970年代中盤のドラマ「大都会」シリーズです。

生真面目な性格でありながら、周囲への気配りも怠らない味のある刑事役で、脇役の1人として強い存在感を発揮しました。「大都会」以降は、「実直な刑事」というイメージがすっかり定着し、2時間ドラマなどでも刑事役を演じる姿が多く見られた小野武彦。それが、「踊る大捜査線」のとぼけた管理職・袴田健吾へと結実するのですから面白いものです。

「踊る大捜査線」でのコミカルな演技で再ブレイクした後は、民放ドラマの数々にも出演し、好人物を演じることが増えました。一方で、「北条時宗」や「新選組!」といったNHK大河ドラマや、得意とする舞台作品にも出演し続け、そのキャリアを確実なものとしていきます。

今やすっかり大ベテラン俳優となった小野武彦ですが、若かりし頃「大都会」の撮影中には、演技中にもかかわらず、石原裕次郎に思わずお辞儀してしまい監督から怒られたことがあったとか。石原裕次郎に憧れて俳優になった小野武彦は、本人を前に演技どころではなかったのかもしれません。

小野武彦出演ドラマ「踊る大捜査線」など代表作をおさらい!病気や死亡、降板説とは?

小野武彦は、、あの大人気ドラマ「踊る大捜査線」では、北村総一朗や斎藤暁と共に、コミカルなおじさんコンビ「スリーアミーゴス」の1人として大ブレイクしました。そんな小野武彦に、病気による死亡説や降板の噂が出回っていると言います。どうやら死亡や降板説の出所となっているのは、2016年1月から放映されていた深田恭子主演ドラマ「ダメな私に恋してください」のようです。

作中では、ディーン・フジオカ演じる黒沢歩が店長を務める喫茶店「ひまわり」に通う常連客役として、毎回ドラマに出演していた小野武彦。途中から出演シーンがなくなりましたが、噂によると、撮影期間中にノロウイルスの疑いで病院の検査をうけたところ、心不全の症状も発見されたことから入院することになったため、番組を降板したとか。

しかし番組関係者曰く「当初から8話までの出演予定。降板されたから台本を変更したなどの事実はない」とのこと。一方で、途中降板は本当だという話も見られますが、いずれにしても命にかかわるような深刻な事態ではなかったようです。2017年に入ってからも、舞台やドラマに出演しているので、小野武彦の死亡説は完全なデマと言えます。

小野武彦の祖父や父の経歴がすごい!平泉成ものまねに村井國夫、地井武男も爆笑!

小野武彦の祖父や父の経歴がすごい!漂う風格はお家柄にあった

小野武彦の祖父が、かなりすごい人物であることをご存じでしょうか?小野武彦の祖父は、読売新聞に入社し演芸記者として活躍した後、ビクター専属の小唄作家となった上、小説家としても「風雲真田記」や「応天門異変」などを残した小野金次郎です。小野武彦の話によると、チャールズ・チャップリンが1932年に初来日した時に通訳を務めた人物でもあり、自宅には、祖父の小野金次郎が残したチャップリンのサイン入り写真が飾られているそうです。また、小野武彦の父の小野正之は、山梨県韮崎市にある越石家の出身で、19歳の時に、村で最も優秀な者だけが選ばれる近衛師団に入り、のちの陸軍士官学校に入学。当時のエリートといえる将校にまで上り詰めた人物です。管理職や政治家役を任されることも多い小野武彦が作中で漂わせる風格は、演技力はもちろんのこと、生まれ持ったものなのかもしれません。

小野武彦の平泉成ものまねに、俳優座養成所同期の村井國夫、地井武男も爆笑!

2013年に放送されたバラエティ番組「ウチくる?!」に小野武彦がゲスト出演した際、俳優仲間である斎藤暁から、「よく前田吟や平泉成のものまねを1人でやっている」と暴露されたことがあります。そこで、ビデオメッセージを一緒に観ていたMCの中山秀征が、小野武彦に平泉成らのものまねをリクエストしましたが、「もう、ものまねは封印した」とピシャリ。

「商売敵だから名前を宣伝することねえな」と、ユーモアも交えて続けています。しかし実は、さかのぼること2008年11月に放送された「ボクらの時代」では、秘蔵のものまね芸を披露していた小野武彦。村井國夫と故・地井武男との対談中に2人に促され、平泉成のマネをすると、地井武男が「似てる、似てる!」と大爆笑したそうです。名優の小野武彦のこと、人の特徴を的確に捉えて自らの体を使って表現することはお手の物なのでしょう。

小野武彦がケラリーノ・サンドロヴィッチ演出のチェーホフの四大戯曲「ワーニャ伯父さん」出演!

70代も後半となった小野武彦ですが、2017年に入ってからだけでも、「お気に召すまま」や「エジソン最後の発明」と、すでに2作の舞台作品に出演しています。さらに、2017年8~9月は、鬼才演出家KERAことケラリーノ・サンドロヴィッチが演出した、世界的に有名なチェーホフの四大戯曲の1つである「ワーニャ伯父さん」に出演していました。

このお芝居のなんとも贅沢な点は、KERAにとって「最高のキャスティングとシチュエーションが揃ったときのみに実現する」という不定期上演企画であることでしょう。「最高のキャスティング」の1人である小野武彦は、段田安則演じるワーニャたちと一緒に暮らす没落貴族テレーギン役を演じました。

大作の舞台を終えたばかりの小野武彦には、あまり休む暇はないようです。わずか1カ月後の10月30日からは、所属事務所であるシス・カンパニーによる公演「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」に出演することも決まっています。今を時めく菅田将暉と生田斗真の初共演でも話題の本作。

翻訳&演出を手掛けるのは、話題作を次々と発表し続け、2018年9月には新国立劇場の演劇芸術監督に就任することも発表されている小川絵梨子。日本の演劇界に新風を巻き起こし続けている才能豊かな演出家たちにとって、大ベテランの小野武彦は、お芝居に欠かせない存在です。まさに真剣勝負のステージ上で、菅田将暉や生田斗真といった若い才能とぶつかり合いながら、小野武彦がどのような演技を披露してくれるのかも楽しみです。

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