池透暢が車いすラグビーでパラリンピック2大会連続銅メダル!壮絶な交通事故を語る

池透暢が2020パラリンピックで銅メダルを獲得!車いすラグビーにキャプテンとして出場


池透暢のプロフィール
◆生年月日:1980年7月21日
◆出身:高知県
◆身長・体重:非公開
◆血液型:非公開
◆出身高校:高知県立高知南高校
◆2021年東京パラリンピック車いすラグビー銅メダル

池透暢が2020パラリンピックへ!

池透暢(いけゆきのぶ)は、パラリンピック2大会で銅メダルを獲得した車いすラグビー選手です。

車いすラグビーは、激しいぶつかり合いが認められている、パラスポーツの花形競技の1つ。2019年4月より、日本語での競技名をウィルチェアーラグビーから車いすラグビーに変更しています。

2016年のリオデジャネイロパラリンピックにて、池透暢率いる日本代表チームは銅メダルを獲得。史上初の快挙に、日本中が沸き上がりました。

2018年にはジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会で優勝を飾り、同年シドニーで開催されたウィルチェアーラグビー世界選手権でも優勝。2021年に開催された東京2020パラリンピックで、再び銅メダルを獲得し、期待に応えました。

池透暢は車いすラグビー日本代表のキャプテン!

車いすラグビーは、動作や筋力のテストなどから判定した、障がいの程度に応じて0.5から3.5点まで7段階のクラス分けを行い、合計8点以下になる4人でチームを組むというルールです。

池透暢は3.0点で、ハイポインターとされる存在。同じクラスのエース・池崎大輔と共通する名字の頭から「イケイケコンビ」と呼ばれることも。選手交代の回数に制限はなく、日本代表チームは12人で頂点を目指しています。

2014年にウィルチェアーラグビー日本代表に選出された時から、池透暢はチームのキャプテンを務めています。東京2020パラリンピックでも、冷静にチームを引っ張っていました。

大会前の2021年7月12日に行われたオンライン会見で「初戦のフランスとは相性が悪い」とし、初戦を乗り越えられたら次もいい試合ができると分析。フランスとの一戦を53対51の接戦で制し、読み通り好調に勝利を重ねていきました。

しかし、順調に駒を進めて迎えた準決勝でイギリスに敗れ、「次は金」の目標が叶わないことに。それでも「応援してくれた人たちへの感謝をメダルで」と気持ちを立て直して3位決定戦に臨み、世界ランキング1位のオランダを下して表彰台に上りました。

日本代表チームの次の目標は、2連覇がかかる世界選手権。悔しさをばねに、前へと進んでいます。

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池透暢は交通事故を経てパラリンピックへ!壮絶な過去とは

池透暢は交通事故で2年半にも及ぶ入院生活を経験!

池透暢を悲劇が襲ったのは、19歳の時でした。

友人を含めて5人で乗っていた車が、街路樹に激突。車体が炎上する大事故で、池透暢は全身の75%に火傷を負い、事故発生後1週間以内に命を落とす確率は90%だったそうです。

なんとか一命は取り止めたものの左足を切断し、左腕の自由も失うことに。火傷の痛みで、生きていくのにも自信がない日が続きます。

そんな中、同乗していた友人3人が亡くなっていたという事実を知った池透暢。19歳で我が子を亡くした親たちの思いを想像し、彼らの息子の分も「一生懸命生きてく」と決意し、2年半にも及ぶ入院生活と40回以上の手術を乗り越えました。

亡くなった友人の分まで生きるという強い思いこそが、池透暢の原動力。「友人たちのために生きた証しを残してあげたい」と、病室で思いを固めた池透暢は「自分自身と誓った約束みたいなものが、今も自分を突き動かしている」と複数のインタビューで語っていました。

池透暢がパラリンピックを目指して競技変更!

中学時代にバスケットボール部に所属していた経験から、池透暢は当初車いすバスケに挑戦していました。

しかしチェアワークの鍵となる手が片方しか使えない池透暢にとっては簡単な競技ではなかったとのこと。それでも練習に打ち込み、競技を始めてから6年後の29歳の時に初めて日本代表候補の合宿に呼ばれます。

しかし、動脈瘤を発症してしまい、2012年のロンドンパラリンピックには出場できませんでした。悲観している池透暢の目に飛び込んできたのは、ロンドンパラリンピックで熱戦を繰り広げる車いすラグビーの映像でした。

世界最高峰の舞台で闘う日本代表の姿に、目を奪われた池透暢。車いすラグビーであれば、状態が近い選手同士の勝負となり、日本代表として輝く姿を亡き友人たちに見せられると考えたといいます。

かなり悩んだ末に、気持ちをチームメイトに伝え、車いすラグビーに転向。チームメイトは「応援するよ」と快く送り出してくれたとのこと。「中途半端では終われない」と不退転の決意で臨んだ車いすラグビーでは、夢だった日本代表の座にたどり着きました。

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池透暢の息子はサッカーの道へ!現在の活躍とは?

池透暢の息子はサッカーの学校・JFAアカデミーへ

池透暢にとって一番の支えは家族です。妻との間には、2人の息子がいます。2016年のリオパラリンピックに出場した際には、地元高知で父親の活躍をテレビ越しに応援する姿もありました。

日々鍛錬を続ける父親の背中を見つめてきた息子が選んだ道は、サッカー。息子の池壱樹は2021年4月より、世界TOP10を目指す中高生世代を対象としたサッカーの学校・JFAアカデミー福島に入校しています。

JFAアカデミーは専用寮に入って中高一貫で、サッカーの英才教育を行う施設です。小学6年生の時点で、自ら地元・高知県を離れて修行することを決断しており、幼い頃から将来を真剣に考えていたことがうかがえます。父親のアスリートとしての血を受け継ぎ、サッカーの世界で活躍していくことでしょう。

池透暢は息子の活躍に目を細めていた!

池透暢は、息子の成長がうれしくてたまらない様子です。スポーツメディア「REAL SPORTS」のインタビューで、親としての思いを語っていました。

子供に対しては「どうなりたいのか?」を問いかけ続けていたとのこと。息子から、サッカーで世界を目指すため親元を離れて県外に行くという決意を初めて聞いた時には「すごいやん」と喜んだそうです。

「努力を続けていれば、たとえ結果がついてこなくても立ち戻れる場所がある」という考えを明かしており、息子のチャレンジを応援しています。

苦労や挫折を経験した上で、努力によって今の地位を得た池透暢。子供には、自由に挑戦し続けられる環境を与えていることが分かります。

息子・池壱樹が、日本を代表する選手として活躍する日も、遠くないかもしれません。それぞれの道で、挑戦を続ける池透暢親子の今後に注目していきましょう。

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