木村昇吾がクリケット選手に転向!勘勘違いFAやセルフ戦力外とは?!
木村昇吾はプロ野球選手からクリケット選手に転向!
木村昇吾は、プロ野球選手として、横浜ベイスターズや広島カープ、西武ライオンズといったチームで13年に渡りプレイした実績を持つ人物です。しかし、2018年には、クリケット選手に転身を果たしました。
日本では、あまり馴染みがなく競技人口もごくわずかなクリケットですが、実は世界での競技人口は多く、サッカーに次ぐ2位です。発祥の地イギリスはもちろん、インドやオーストラリアにはプロリーグもあり、海外のトップ選手は億単位の年俸を稼ぎだすとか。木村昇吾は、知人を通して誘いを受け、挑戦を決めたと言います。
木村昇吾が世間を驚かせた勘違いFAやセルフ戦力外とは?!
クリケットへの転身で世間を驚かせた木村昇吾ですが、これまでも、周囲を驚かせるような行動をとってきています。それが、広島カープ時代に行った2015年のFA宣言です。普通、FA宣言とは、トップクラスの成績を誇る選手が行うものです。しかし、一般的に見た時、木村昇吾の成績はその域には達しておらず、ネット上では勘違いFAと囁かれました。
案の定どこからも獲得の声は掛からなかったため、最後はテスト生としてなんとか西武ライオンズに入団。しかし、結果を出すことはできず、セルフ戦力外だと揶揄される事態に。その後、故障した木村昇吾は、本当に戦力外通告を受けてしまいました。
木村昇吾と嫁に離婚危機があった?野球選手時代の年俸や成績は?
木村昇吾は勘違いFAによって嫁と離婚危機に陥った?
勘違いFA宣言によって波乱万丈なプロ野球選手生活を送ることになった木村昇吾は、プライベートでは離婚危機にも見舞われています。結婚した嫁との間に、一男一女をもうけている木村昇吾。養う家族がいるにもかかわらず、周囲の心配する声を押し切ってまで行った2015年の無謀なFA宣言によって、移籍先が見つからない事態に陥ったことで、夫婦の間には亀裂が……。嫁は、実際に、子供や両親の賛同を得て、弁護士を交えて離婚を検討したことがあったと明かしています。
木村昇吾の野球選手時代の年俸や成績は?FA宣言で年俸ダウン
嫁の木村あずさからあやうく三行半をつきつけられそうになった木村昇吾は、西武ライオンズに入団が決まったことで離婚はなんとか回避。しかし、広島カープ時代は4000万円台まで上がった年俸は、一気に2000万円へダウンしてしまいました。2017年には、故障により成績を出せず、年俸は750万円にまで下がっています。
ちなみに、内野の守備を広くこなせたため、ユーティリティプレイヤーとして活躍していた木村昇吾は、一塁、二塁、三塁、遊撃手をこなした他、外野守備も経験。打撃成績では、広島時代に3割打ったシーズンもあり、俊足をいかして代走でも活躍しました。
木村昇吾のプロ野球選手からクリケットへの転身がインドでも話題に!?
木村昇吾は、2017年に戦力外通告を受けて自由契約になるまで、13年に渡ってプロ野球選手生活を送ってきました。小学1年生で本格的に野球を始めたそうですから、30年ほど野球一筋だったと言えるでしょう。小学生の時に入った地元大阪の野球チームから始まって、越境入学した香川県の尽誠学園高校、愛知学院大学で野球を続けた木村昇吾は、2002年のドラフト会議で横浜ベイスターズから11巡目で指名を受けて、プロ野球選手としてのキャリアをスタート。その道を絶たれたことにより、クリケット選手に転向しました。
野球一筋で生きてきた選手が、30代後半に入って、新しいスポーツを始めるというチャレンジは、プロ野球ファンを驚かせました。しかし、驚いたのは日本の人々だけではありません。クリケット人気が高く、世界最高峰の実力を誇るプロリーグがあるインドでも、木村昇吾の動向が話題となっています。
クリケット観戦のために、インドのムンバイを訪れた木村昇吾を取材したインド紙「ムンバイ・ミラー」には、特集記事が掲載されました。同紙は「インディアン・プレミア・リーグ出場をかけたプロ野球選手の冒険」と題し、木村昇吾のプロフィールやクリケットに転向した経緯等を紹介。
どうやら木村昇吾の挑戦は好意的に受け止められているようです。「何によって挑戦は成功となるのか」と問われた木村昇吾が、「IPL(インディアン・プレミア・リーグ)です」と答えたことも紹介。大博打であると理解しつつも、「できると信じなければそれはすでに失敗」と前向きかつ貪欲にクリケットに取り組んでいる様子が伝えられています。
同紙によると、まずオーストラリアのプロリーグチームとの契約を目指しているという木村昇吾は、そこを足掛かりにして、さらなるステップアップを望んでいるようです。「もしオーストラリアで好印象を与えれば、インドのIPL球団はチームの一員として招待するだろう」とも書いているので、インドのトップリーグでプレイすることも全く可能性のない話ではないのかもしれません。木村昇吾のチャンレジがFA宣言の時のような「勘違い」とならないことを祈るばかりですが、ぜひこの冒険を成功させてほしいものです。