桐谷健太と佐藤健がガチバトル？「天皇の料理番」から見えた関係

桐谷健太と佐藤健が共演した「天皇の料理番」のストーリーは？

桐谷健太が料理人の成長ドラマ「天皇の料理番」で演じた役は？

桐谷健太（きりたにけんた）は、2002年4月より放送されたドラマ「九龍で会いましょう」で俳優デビューを果たして以来、数多くの映画やドラマに出演しています。

2015年4月より放送された佐藤健の主演ドラマ「天皇の料理番」では、主人公の親友役を演じました。TBSテレビ60周年特別企画として制作された「天皇の料理番」は、日本一のコックを夢見る青年の成長物語。大正～昭和期に宮内庁の大膳課主厨長（しゅちゅうちょう）を務めた秋山徳蔵がモデルで、漢字を1文字変えた秋山篤蔵として描かれています。

桐谷健太演じる松井新太郎は、秋山篤蔵（佐藤健）が華族会館で働いていた頃の先輩で、後に料理人から画家に転身する人物。いい加減なように見えて、人情深いこのキャラクターを好演し、ドラマのストーリー展開を彩っていました。

「天皇の料理番」の視聴率はすべての放送回で2ケタ台をキープし、最終回では17.7%を記録するヒットを収めました。「第42回放送文化基金賞」の優秀賞を受賞しており、視聴者の心を動かしたドラマとして高く評価されています。

桐谷健太が「天皇の料理番」で佐藤健とバチバチ？実際の仲は…

桐谷健太と佐藤健は、2008年4月より放送されたドラマ「ROOKIES」、2010年9月公開の映画「BECK」に続き、「天皇の料理番」で3度目の共演となりました。

1980年生まれの桐谷健太に対し、佐藤健は1989年生まれなので、2人は同世代というわけではないものの、共演が多ければ、お互いをライバル視していてもおかしくありません。

「天皇の料理番」放送前後には、バトル勃発か？と気にする意見もありました。どちらも経験豊富で、演技に対してもアツいイメージがありますが、実際の関係はどうだったのでしょうか。

佐藤健は撮影を振り返ったインタビューで、桐谷健太との共演シーンについて、「芝居中も本番の合間でもとにかく楽しかった」と話しています。収録の合間の時間まで楽しかったということは、決して悪い関係ではなく、むしろ親しい関係なのではないでしょうか。

2019年11月12日放送の「チマタの噺」に、「ROOKIES」で2人と共演した市原隼人が出演した際、収録の前日に桐谷健太から連絡があったことを話していました。この時は、「みんなで集まりたいね」という話になったとのこと。放送から時間が経っているにもかかわらず、連絡を取り合えるということは、放送後も「ROOKIES」メンバーは仲間という感覚なのかもしれません。

桐谷健太の出身地は沖縄？デビューのきっかけも個性的！

桐谷健太と沖縄県の繋がりが深い！

桐谷健太といえば、auのCMで演じた浦島太郎役のイメージが強い人も多いのではないでしょうか。桐谷健太は、CM内で「海の声」という楽曲を熱唱し、2016年には紅白出場まで果たしています。

浦島太郎に扮した桐谷健太が、BIGIN作曲の「海の声」を、三線を弾きながら唄うシーンは印象的。沖縄の伝統的な楽器を奏でる姿から、桐谷健太は沖縄生まれ？という印象を抱いてしまいますが、本人は大阪府出身。“大阪のおばちゃん文化”と、ファンに配るアメを持ち歩いていた時期もあるといいます。

実際には沖縄県とは縁がないのかと思いきや、そうではないようです。中学生の時に初めて訪れ、なぜか懐かしさを感じてから、沖縄が大好きなのだとか。CMに起用される前の23歳頃から、趣味として三線を弾いていたという沖縄愛には、驚かされます。

桐谷健太のデビューのきっかけは幼少期にあり？

大阪出身の桐谷健太は、大学進学を機に上京し俳優養成所を卒業しました。子供の頃から友達を笑わせるのが好きで、コメディアンになりたかったのだとか。役者にも憧れており、1985年12月に日本で公開された映画「グーニーズ」を映画館で観て、「この中に入りたい」と思ったといいます。

上京後、芸能界入りを果たすまでには、一風変わった経緯もありました。大学の入学式の日、先輩と遊びに行ったクラブで、外国人の男性にナンパされた桐谷健太。その男性からモデル事務所などを紹介されたのがきっかけで、現在の活動に繋がっているとのこと。子供の頃から積極的な性格だったことで、俳優としての地位を築けたのかもしれません。

桐谷健太のスクリーンデビュー作は、井筒和幸監督の映画「ゲロッパ！」（2003年8月公開）です。井筒和幸は、桐谷健太と初めて会った時の印象について「お世辞じゃなく人柄の魅力が人一倍大きかったかもしれないね」と語っており、人間性に魅力を感じていたことが分かります。

桐谷健太の「ケイジとケンジ」が帰ってくる！

2023年1月クール放送のドラマ「INFORMA」で、主演を務めている桐谷健太。デビューから約20年後というタイミングで、連続ドラマの単独初主演を果たしています。

2020年1月より放送された「ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜」では、東出昌大とダブル主演を務めていました。

テレビ朝日ではシリーズ化も視野に入れて制作されていたというものの、東出昌大の不倫騒動が原因で断念。桐谷健太にとっては残念な結果となってしまいましたが、2023年4月より、続編となる「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」が放送されます。

単独主演を務めることになり、「さらにパワーアップしたドラマを見せられたら」と意気込んでいる桐谷健太。熱血刑事という役どころも、かなりハマり役です。同局の「相棒」シリーズのように長く愛される、桐谷健太にとっての代表作となり得るのか、期待が高まります。