2022年8月26日 更新
中井貴一と姉・中井貴恵の生い立ち!父親の事故で暮らしが一変
◆出身:東京都
◆身長:181cm
◆血液型:A型
◆所属事務所:OFFICE-NAKAI
◆出身:東京都
◆身長:167cm
◆血液型:O型
◆所属事務所:オンザフィールド
中井貴一と姉・中井貴恵の父親は銀幕スター!早すぎる死の影響は生活にも…?
観る者を惹きつける演技で、芸能界の第一線で活躍し続けている俳優・中井貴一(なかいきいち)。父親は俳優の佐田啓二、姉は女優でエッセイストの中井貴恵(なかいきえ)と、俳優一家に生まれ育ちました。
佐田啓二は、1950年代の日本映画全盛期を支える一翼を担ったスター俳優。しかし、娘と息子がスクリーンを彩る姿を目にすることなく、世を去っています。
中井貴一が2歳、姉の貴恵が6歳の時、佐田啓二は運転手の居眠りによる交通事故に遭い、37歳という若さで逝去しました。母親は幼い2人を育てるため、倹約しながら遺産を少しずつ使う暮らし方を選択。質素な生活を送ることになり、中井貴一は欲しいものがあっても我慢する幼少期を過ごしました。
女手一つで家族を守ることになった母親は、2人を厳しく育てたようです。2018年1月10日放送のトーク番組「徹子の部屋」に出演した中井貴一は、「DVまではいかないけど手の早い母」だったと述懐しています。
身長170cmだった母親について「手も長くて」「姉も僕も食事の時も常に臨戦態勢」と、叩かれないよう気を張っていたことも明かしていました。
そんな母親も、夫を失った時には死を考えたと後に告白していたのだそう。強い責任感から、父親の役回りも意識して、厳しく接していたのではないでしょうか。
中井貴一と姉のデビュー秘話!演技力は父親譲り?
中井貴一と姉・中井貴恵は芸能界デビューに乗り気ではなかった?
名優の子供として生まれた中井貴一と中井貴恵ですが、2人とも幼少期から「俳優になりたい」と希望していたわけではありません。
姉の中井貴恵は芸能界に興味がなく、早稲田大学に入学した当時はマスコミか出版社への就職を考えていました。
中井貴恵が芸能界入りしたきっかけは、父親の13回忌にそれまで縁があった出版社に声をかけられ、雑誌のグラビアの仕事をしたこと。19歳の頃には映画「女王蜂」(1978年2月公開)でヒロインデビューを果たし、数々の新人賞を受賞します。
一方、高校時代はテニス一筋で将来はコーチとして働きたいと思っていた中井貴一も、俳優になる意思はなかったといいます。
しかし、父親の17回忌に映画監督の松林宗恵がスカウト。中井貴一は断るつもりで出向いたものの、なぜか承諾していたのだとか。母親と先にデビューした姉は、人見知りだった中井貴に俳優は無理だろうと考えており、引き受けたと報告した時には驚愕したといいます。
家族と周囲の見方は違っていたようで、中井貴一は成蹊大学在学中に映画「連合艦隊」(1981年8月公開)で俳優デビューを飾りました。
2人とも芸能界入りのきっかけは父親の法要で出会った人物で、佐田啓二が遺した「人との縁」というギフトが子供たちを導いたような展開です。
中井貴一は俳優として躍進!姉・中井貴恵が見つけた道は?
中井貴一は父親から受け継いだ素質を開花させたかのような演技を披露し、1983年5月より放送されたドラマ「ふぞろいの林檎たち」で一躍脚光を浴びました。以降、数え切れないほどの映画やドラマに起用されています。
2003年1月公開の映画「壬生義士伝」では、新選組隊士の吉村寛一郎を演じ、「第27回日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を受賞。母親と姉の予想とは反対に、日本を代表する名優となりました。
前述の2018年1月10日放送の「徹子の部屋」では、現在も俳優として活動できていることについて「オヤジとオフクロのおかげ」と、幼い頃に亡くなった父親と、同番組放送の約2年前に亡くなった母親に対して感謝の思いを語っています。
姉の中井貴恵はというと、女優として順調に歩んでいましたが、「佐田啓二の娘」という期待を背負いながら演技することは「つらかった」と後のインタビューで吐露しています。中井貴一よりは父親の記憶が鮮明な分、プレッシャーが強かったのかもしれません。
ドラマや映画で実績を残すも、1983年にエンジニアの男性と結婚して女優業を休業。結婚相手の赴任先だったアメリカや札幌で暮らす中で、エッセイの執筆や海外の絵本を翻訳する仕事を行うようになりました。
それぞれ方向性は変わっていきましたが、2世芸能人にありがちな迷走状態に陥ることはなく、生き生きと活動しています。
中井貴一の現在は父親を越えた領域?姉・中井貴恵の近況は?
中井貴一と中井貴恵は映画や舞台でクリエイティブな才能を発揮
中井貴一と中井貴恵は演者として芸能界に入り、現在は企画や制作側としても才能を発揮しています。
多くの作品で主演を務め、現在では唯一無二の演技と称えられるベテラン俳優となった中井貴一。2022年10月からは、ドラマ「ザ・トラベルナース」で、主演の岡田将生とタッグを組む重要な役どころを務めます。
また時代劇という日本文化を後世に残したいと考えた中井貴一は、現代劇と時代劇をミックスさせた映画制作にも挑戦。企画・脚本などを自ら手掛け、主演も務めた映画「大河への道」が2022年5月に公開されました。
姉・中井貴恵は現在、幼稚園や小学校などでの絵本の読み聞かせ活動を展開しています。子育て中に絵本の読み聞かせをした経験からヒントを得たのだそう。朗読と音楽を組み合わせた「音語り」も全国各地で上演しており、演技と執筆の経験をどちらも生かしているといえるでしょう。
中井貴恵は「徹子の部屋」など単発でテレビ番組に出演することもあり、2019年9月の放送では、娘が結婚したことを語っていました。2022年8月29日には、約3年ぶりに同番組で近況を報告。父親のエピソードも披露します。
佐田啓二という偉大な父親の遺した縁で芸能界への一歩を踏み出し、自分たちの道を切り開いてきた中井貴一と中井貴恵。2人の姉弟は亡き両親への思いを胸に、これからも歩み続けていくことでしょう。