三条陸のプロフィールは？
漫画家・脚本家として活躍中の三条陸（さんじょうりく）は、1964年10月3日に大分県で生まれました。高校時代は映画研究会に、進学した明治大学では漫画研究会に所属していました。その後、キャラクターの開発やおもちゃの製造を手掛ける株式会社ホビージャパンに就職。同社で扱うタカラトミーの人気シリーズ「ゾイド」のジオラマ模型用に執筆した小説が、三条陸の名義を使った初めての作品となりました。
1986年に「装鬼兵MDガイスト」でアニメ脚本家としてデビュー。翌1987年には「コミックボンボン」に掲載された「スカイボンバー一直線」で漫画家デビューも果たした三条陸はライターとしても活動を開始。「月刊OUT」で誌上企画や投稿欄などを手がけた他、「週刊少年ジャンプ」で「ファミコン快盗芸魔団」のゲーム記事や「聖戦士星矢」「ドラゴンボール」のアニメムック制作にも携わっています。
「仮面ライダー」の脚本をたった一人で！？
そして、2007年10月から放送された「キューティーハニー THE LIVE」で初めて実写特撮作品の脚本を担当。2009年9月から放送された「仮面ライダーW」、2013年2月から放送された「獣電戦隊キョウリュウジャー」では、メインライターを務めました。
戦隊シリーズの脚本は複数のライターで執筆するのが通常の流れですが、三条陸は本編全48話に加え、劇場版2本もたった一人で執筆したといいます。同番組のチーフプロデューサーは三条陸の脚本について、構成がしっかりしていて大きな修正がなかったと明かしており、監督も、テーマが明確で伝わりやすく、打ち合わせが一度きりで済んでしまうことも度々あったと、出来栄えの良さを評価しています。
質が高いだけでなく締め切りも厳守し、打ち合せをする前日までには書き上げた脚本を届けていたという三条陸。プロ意識の高さと、脚本家としての並々ならぬ才能を感じさせるエピソードですね。
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三条陸には別名義がある？
三条陸は、須田留貧（すたるひん）と瑳川竜（さがわりゅう）という別名義でも活動しています。
「月刊OUT」での執筆は須田留貧の名義で活動しており、瑳川竜の名義は、「光閃堂がいく！」「ウルトラマン超闘士激伝」など漫画の原作や、アニメ作品に使用しています。瑳川竜という名前の由来は、俳優の瑳川哲朗と、特撮番組の「ウルトラマンA」で瑳川哲朗が演じた竜五郎隊長から由来しているのだそうです。
三条陸・稲田浩司コンビで生まれた名作
三条陸は稲田浩司とのコンビで、漫画「DRAGON QUEST －ダイの大冒険－」「冒険王ビィト」の執筆を手がけています。
三条陸が原作、稲田浩司が作画を担当した「DRAGON QUEST －ダイの大冒険－」は1989年10月発行の「週刊少年ジャンプ」45号から連載が始まり、1996年12月発行の52号で完結するまで、7年間にわたって連載される人気作品となりました。
また、1991年10月から「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」のタイトルでテレビアニメ化。1年間にわたり放送されています。「週刊少年ジャンプ」に連載された作品は「ONE PIECE」「ドラゴンボール」「銀魂」「遊☆戯☆王」「NARUTO」「ジョジョの奇妙な冒険」「鬼滅の刃」等々、多数アニメ化されていますが、TBS系列で放送された同誌の連載作品は、同作が初でした。
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「ダイの大冒険」の名言が刺さる！
三条陸が稲田浩司とのコンビで執筆し、大ヒット作品となった「DRAGON QUEST －ダイの大冒険－」内で語られる名言の数々が、胸に刺さるとファンの間で評判です。
数々の名言から、いくつかを紹介します。
「ダイの大冒険」名言集 ～ダイ編～
「力の差なんてたいした問題じゃないじゃん。一番強いやつ一人だけが本物の勇者だなんて考え方おかしいよ」
「俺が勇者だっていうならみんなが勇者だよ」
「ダイの大冒険」名言集 ～マァム編～
「生命にゴミ同然のものなんて…1つもない！たとえどんな生物でも…！！それがわからないとしたら…あなたこそ本当のゴミよ！！」
「真似なんかしないで…自分らしい所を見せなさい！！」
「ダイの大冒険」名言集 ～ヒュンケル編～
「もし勝者に敗者の生命を奪う権利などというものがあるなら、オレはおまえから生命ではなく死をうばう！！」
「情けや愛の心で敵に敗れるのならば…オレにはむしろ誇らしい…！！」
「ダイの大冒険」名言集 ～レオナ編～
「いくら大事なものでも争いの種になるならいらないわ」
「国とは土地や建物のことではありません。人間が生きていればそこが国です！！」
「ダイの大冒険」名言集 ～ポップ編～
「男の戦いには…勝ち負けより大事なものがあるんだ」
「仲間を見捨てて自分だけぬくぬくと生きてるなんて…死ぬよりカッコ悪りィやって…そう思っただけさ」
「DRAGON QUEST －ダイの大冒険－」は主人公だけでなく、登場人物それぞれに名言が存在します。これらの名言・名ゼリフは三条陸の作品に対する愛情であり、その深さが伝わるからこそ、ファンの心を揺さぶるのではないでしょうか。
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