2022年7月6日 更新
渋川清彦はモデル時代の出会いで役者の道へ!デビューのきっかけは?
◆出身:群馬県
◆身長:175cm
◆血液型:A型
◆所属事務所:ディケイド
渋川清彦は「メンズノンノ」に別の名前で登場していた?
渋川清彦(しぶかわきよひこ)は、様々なドラマや映画で脇役を務めている、少し強面の個性派俳優です。
上京時は音楽の道を志していましたが、19歳の時に、写真集「TOKYO LOVE」制作のために来日していたアメリカ人写真家のナン・ゴールディンの目に留まって声をかけられ、モデルデビューしました。
その後、ナン・ゴールディンに連れて行かれたジャズバーで、写真家のホンマタカシと出会ったことから、「KEE」という芸名で、「MEN’S NON-NO」や「smart」などの雑誌でファッションモデルとして活躍するようになります。
子供の頃から「きーちゃん」と呼ばれていた渋川清彦は、ナン・ゴールディンからも「KEE」と呼ばれていたため、そのまま芸名として使用していたのだとか。
拘束時間の短さなど、惹かれる部分はあったものの、渋川清彦はモデルの仕事に本腰を入れてはいなかったようです。
演技についても、オーディションを受けていく中で少しずつ興味を持ち始めたのだとか。元々役者志望ではなかったという渋川清彦を演技の世界に引き入れたのは、映画監督の豊田利晃でした。
渋川清彦と豊田利晃監督を繋いだのは?
1998年10月公開の「ポルノスター」で、映画デビューを果たした渋川清彦。以降は、同作で監督を務めた豊田利晃作品の常連俳優となっていきます。
渋川清彦と豊田利晃を繋いだのは、渋川清彦にモデルデビューのきっかけを与えたナン・ゴールディンでした。
ナン・ゴールディンの写真展で配られたポストカードを持っていた豊田利晃は、「ポルノスター」のオーディションに来た人物が、そのカードに写るモデルだと気付きます。これが、渋川清彦との長い付き合いの始まりです。
豊田利晃は、オーディションで初めて出会った頃から、渋川清彦を「独特なリズムを持つ役者」だと感じていたのだとか。インタビューで、「滲み出る不良っぽさが、変わらず愛され続ける理由」であると、俳優・渋川清彦の魅力を分析しています。
豊田利晃の作品には「ワンシーンでも絶対出演する」と決めているという渋川清彦。2人の信頼関係がうかがえるエピソードです。
渋川清彦は本名ではない!芸名の由来は?
渋川清彦の改名は時代劇と関係アリ
「KEE」の芸名で活動していた渋川清彦は、2006年に改名しました。当時、時代劇にハマっていた渋川清彦は、オファーが来ることを想定し、「(時代劇の)クレジットにKEEってどうなの?」と疑問を抱いたとのこと。
改名後の渋川清彦という名前は、本名ではありません。本名は田中清彦ですが、「普通すぎる」と考えた結果、出身地である群馬県の渋川からとって、2006年に芸名を「渋川清彦」に改めます。
連ドラ初主演作の「柴公園」(2019年1月放送開始)では、旧芸名の読みとほぼ同じ「きぃ」という名前の柴犬と共演するという偶然もありました。改名していなかったら、犬が混乱していたかもしれません。
改名後は多くの作品に出演し、バイプレイヤーとしての地位を築いていった渋川清彦。2015年7月公開の映画「お盆の弟」では、売れない映画監督の男を好演し、第37回ヨコハマ映画祭で主演男優賞に輝きました。
2018年の大河ドラマ「西郷どん」(10月28日放送回より出演)では、板垣退助役に抜擢。クレジットへの配慮も実を結びました。
柔軟に要望に対応する瞬発力への信頼も厚く、「今最も監督から欲しがられている俳優の1人」とも言われています。
渋川清彦の演技がクズすぎて最高?
2019年11月公開の映画「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」に出演した際には、観客から「クズ野郎」とまで呼ばれるほどの演技を見せた渋川清彦。この反響について本人は「光栄でした!」とコメントしています。
ライフスタイル誌のインタビューでは「怒鳴って暴れる役はやりやすい」との本音も話しており、素の渋川清彦が「憎めないキャラクター」なのがひしひしと伝わってきます。
2021年10月より放送されたドラマ「真犯人フラグ」では、「どっち?」が口癖の刑事・阿久津浩二役が好評でした。「コージーだけは信じられる」といった声もあがるほど人気キャラとなったこの役では、「クズ」と呼ばれるような役柄とは異なるコミカルな表情を見せています。
過去には仕事術についての取材の中で、「(撮影)現場の空気に溶け込めるように心がけている」と発言していた渋川清彦。現場でのあり方も、オファーが絶えない理由のひとつなのかもしれません。次回作ではどのような表情でスクリーンに現れるのか、変貌ぶりが楽しみです。