高橋洋一は異色の経歴を持つ経済学者!窃盗事件の真相とは?おすすめ書籍は?

高橋洋一は異色の経歴を持つ経済学者!小泉内閣で補佐官として活躍した?

高橋洋一は日本の経済学者です。1955年9月12日生まれで、東京大学理学部数学科と東京大学経済学部経済学科を卒業しています。

大学卒業後、大蔵省(後継官庁は財務省と金融庁)に入省した高橋洋一は、理財局資金企画室長や国土交通省国土計画局特別調整課長などを歴任。2001年には小泉内閣にて経済財政制作担当大臣であった竹中平蔵の補佐官を務めました。

2008年の退官後、東洋大学経済学部総合政策学科教授に就任します。また、2010年には嘉悦大学ビジネス創造学部教授、2012年にはインターネット上の私塾「高橋政治経済科学塾」を開校するなど、退官後も精力的に活動を続けています。

このような輝かしい経歴を持っていることから、高橋洋一は経済界の重鎮として知られていますが、その性格は真面目一辺倒というわけではなく、自身のことを「変わり者」と称しています。自身が大蔵省に入省出来た理由も「(大蔵省の入賞希望者の中では珍しい数学科出身だったことから)話題作りのために採用された」と語る高橋洋一。twitterでは財務省を「Z」と独特の表現で投稿するなど、ユニークな人柄で知られています。

メディア出演も多いことからファンも多い高橋洋一。発表した著書もわかりやすいと高評価を得ており、世間に人気のある経済学者の一人です。

2009年に高橋洋一が起こした窃盗事件はえん罪だった?

大蔵省にて輝かしいキャリアを持ち、退官後も活発的に活動していた高橋洋一。しかし、2009年3月24日に書類送検されるという事件を起こしてしまったのです。

事件の内容は、「豊島園 庭の湯」の脱衣所でロッカーから現金や腕時計など30万円相当の金品を窃盗したというもの。この事実は高橋洋一も認めた上で反省の意思を見せ、窃盗被害にあった金品も戻されたため、書類送検となりました。この事実を受け、当時高橋洋一が経済学部総合政策学科教授を務めていた東洋大学は2009年4月20日に懲戒解雇としました。

この事件に対して高橋洋一と交流のあるサイエンスライターの竹内薫は、当時の報道内容を参考に「窃盗犯が犯行現場で2時間ものんびりマッサージを受けるとは考えにくい」と指摘。対してブロガーの山本一郎はこの竹内薫の主張を「不思議な議論」「しょうもない陰謀めいた話に毒されすぎているんじゃないだろうか」と一蹴しました。

見識者の間でさまざまな議論を呼んだこの事件ですが、高橋洋一自身は「事件は私のミスから始まった」とだけ語るに至り、真相は明らかにしませんでした。

高橋洋一は霞が関埋蔵金の存在を突き止めていた!その驚きの金額とは?

経済学者として高橋洋一が最も注目を集めた主張に、「霞ヶ関埋蔵金」というものがあります。この主張がされた2008年当時、メディアでも盛んに報道されたので記憶にある方も多いのではないでしょうか。

これは元々、中川秀直自民党元幹事長らが使ったことで広まった言葉です。具体的には、日本政府の特別会計の余剰金や積立金のことで、その金額は実に50兆円以上になると言われていました。

しかし、与謝野馨元経済財政政策担当大臣が「埋蔵金なんか存在しない」と公言。これに対して存在を主張していた高橋洋一は、独自に調査を開始しました。その結果、見事にその存在を特定したのです。

50兆円ともなると、それによって経済政策の内容を変える必要があるほどの大金。そんな国策に密接に関わる程のお金の存在を明らかにした高橋洋一の手腕は、見事と呼ぶほかないでしょう。その後も日本の経済事情に対してさまざまな提言を行い、日本の経済が更なる発展をするよう手助けを行い続けています。

高橋洋一は消費増税に反対している!その理由とは?

「霞ヶ関埋蔵金」の他に高橋洋一が盛んに言及する経済問題として「消費増税」が挙げられます。日本政府は定期的に消費増税を提言し、その度に賛否両論が巻き起こります。高橋洋一は消費増税に対してキッパリと反対の意を表明しています。その理由として、「バランスシート」を挙げています。

バランスシートとは民間企業でも取り入れられている負債と資産を簡略化するためのツールです。高橋洋一が試算したバランスシートによると、日本国の負債は1000兆円ほど。これが日本政府が消費増税の引き上げが必要の訴える根拠の一つです。対して資産は680兆円。差し引きするとおよそ500兆円の負債となり、これ程の額であれば増税を上げる理由には当たらないというのが高橋洋一の主張です。

もちろん増税を行う理由はこれ以外にもあり、この主張だけで「消費増税は必要がないものなんだ」と結論づけるのは早急です。しかし、もしこのような経済問題に興味を持ち始めたのであれば、さまざまなメディアに出演や寄稿を行っている高橋洋一の意見というのは大変参考になるでしょう。

そこで、次に高橋洋一が執筆したおすすめの書籍をいくつか紹介します。

高橋洋一のおすすめ書籍を紹介!代表作は?

まずおすすめなのは、高橋洋一の代表的著書である「さらば財務省!」です。官僚時代の経験を基に経済問題に対して切り込み、年金問題などが独自の視点からわかりやすく綴られた同書で、高橋洋一は山本七平賞を受賞しました。

次におすすめするのが、「経済のしくみがわかる数学の話」です。これは経済問題というよりも、「経済とは何か?」ということを数学的観点から説明した著書で、学生時代に学んだ二次方程式など、数学が実際に経済ではどのように用いられているか理解することができます。

このように、日本の経済界にとって欠かせない存在として活躍を続けてきた高橋洋一。経済問題というのはいつの時代でも取り上げられるものであり、これからもその知見は必要とされ続けることでしょう。

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