シュミット・ダニエルというサッカー選手をご存知でしょうか?日本代表選手に選ばれたことで、一気にその名が知れ渡ることになりました。アメリカ出身のサッカー選手であり、父親がアメリカ人・母親が日本人のハーフです。
ダンの愛称で親しまれているシュミット・ダニエル。プレイチームはベガルタ仙台に所属しており、GK(ゴールキーパー)を担当。190cm超えの長身で安心感のある守りを披露、守護神とも称されるその姿はまさに鉄壁です。
彼の出生、これまでの経歴を振り返りながら、シュミット・ダニエルがどんなサッカー選手なのかをおさらいしておきましょう。
日本代表チームに選出!シュミット・ダニエルのGKも鉄壁の守り
アメリカ人の父、そして日本人の母を両親に持つシュミット・ダニエル。生まれはアメリカですが、2歳の頃に日本へ移り、仙台に居を構えました。彼が本格的にサッカーを始めたのは、小学校2年生の頃。またたく間に魅力にのめり込み、その後中学校3年生の頃まではMF(ミッドフィルダー)としてプレーしていました。
その後、高校は東北学院高校に入学。同校サッカー部でのプレーにおいて、GK(ゴールキーパー)に方針転換。3年生の頃、所属していたベガルタ仙台から直接「ともにプレーしないか」と打診を受けていますが、シュミット・ダニエルはその誘いを辞退して中央大学へ進学しています。
大学4年生の頃、長年の練習・鍛錬がようやく実を結んだのか、チームレギュラーとして様々な試合に出場できるように。そのタイミングを見計らって再度ベガルタ仙台からオファーがかかり、2013年から練習に合流、仮契約に至っています。
その後の歩みも着実なもので、2014年から本腰を入れてベガルタ仙台チームでプロとしての経歴をスタートさせた後、2016年には日本代表レベルのGKを選出した合宿に参加。そして努力が実って2018年、シュミット・ダニエルは念願の日本代表として招集されるに至っています。11月16日に行われた「キリンチャレンジカップ」が日本代表としての初出場試合です。
時たま「苦労人」とも呼称されることのあるシュミット・ダニエルは、これまでの努力の重みを噛み締めてか、日本代表に選ばれたとしても「ゴールはここではない」として、ストイックな一面を垣間見せています。197cmの長身を活かしたシュミット・ダニエルのゴール前の守りはまさに鉄壁で、片や苦労人としての背景を負う反面、どんなボールも入れさせない鉄壁の「守護神」としてもその名を轟かせています。
類まれなる身体能力を存分に活かした、アグレッシブで躍動感のあるプレースタイルが武器となるシュミット・ダニエルは「この機会に日本代表としてチームに選出していただきましたこと、大変光栄に思っております。しかしながら、選ばれたことそれ自体がゴールであるとは思っていません。決して置かれた現状に満足することなく、自分自身がさらなる成長を積み重ねていく新しい出発地点として、この先もたくさんのことを学び取っていきたいです」と将来の展望を語っています。
父親は?母親は?シュミット・ダニエルは日本国籍のハーフ
日本代表チームに選出された功績が目覚ましいシュミット・ダニエル。驕らず、焦らず、堅実に足元を見ながら先を見据えている姿勢は好ましく映ります。197㎝という自慢の長身で繰り出すゴール前のブロックは、さすが彼の身体能力あってこそのスーパープレーと言えるでしょう。業界内外ともに定評があります。そんなシュミット・ダニエルが「苦労人」とも呼ばれているのは、代表選抜後すぐには試合出場機会に恵まれなかった事実からもきているでしょう。
シュミット・ダニエルの父親はアメリカ国籍を持つドイツ系のアメリカ人(英会話教師)で、母親は日本国籍の純日本人です。アメリカと日本のハーフであるシュミット・ダニエル、国籍はれっきとした日本。ですが、身長が高いのも手足が長いのも、どことなく異国感の漂う風貌・物腰であるのも、ハーフだとわかれば納得ですよね。本当に日本国籍か?と疑う目もありますが、日本代表選手として選ばれている以上、疑義を差し挟む余地はないでしょう。
197cmという身長は、サッカー選手(特にゴールキーパー)としてはこれ以上ないほどの武器とも成り得ます。高身長な選手はキックの精度が低いという見方もあるようですが、シュミット・ダニエルにおいては当てはまらないようで、そちらも強力なアピールポイントと言えます。
そんなシュミット・ダニエルは去る2015年10月に、弱冠23歳という若さで結婚したことを明らかにしています。お相手は一般の女性ということで、お顔や周辺情報など、人となりを垣間見られる材料は出回っていないようですが、子育てをする微笑ましいシュミット・ダニエルの写真を見られますので、夫婦仲は問題ないようです。現在、二人の間には女の子が一人いることがわかっています。
英語と日本語のバイリンガル!これからのサッカー選手には必須な要素
これまで、自宅の中では英語と日本語を両方使って会話することが多かったというシュミット・ダニエル。強いて言うなら英語の割合が多めだということですが、どちらの言語も扱えるバイリンガルだそうです。
本名は「矢吹・ダニエル・勇二」というシュミット・ダニエル、その長身とダイナミックな守りが秘める力を存分に発揮して、今後の試合に臨んで欲しいですね。
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