ことぶきつかさは、90年代のマンガやゲームが好きな人の間では特に知る人ぞ知る人気作家です。同人作家としてキャリアをスタートさせた彼は、ガンダムシリーズをはじめとする多数のマンガ作品や、コンピュータゲームのキャラクターデザインを手がけてきました。
ペンネームは「寿司」が本来の表記ですが、これではやはり「すし」とよまれてしまい、現在はひらがなに統一しています。以前マツコ・デラックスの番組に登場して歳の差婚が明らかになるなど、にわかにファンをザワつかせていることぶきつかさについて、プロフィールやこれまで手がけてきた作品を紹介します。
◆出身:東京都
◆血液型:O型
◆デビュー作:いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!(1994年)
◆代表作:「機動戦士ガンダム」「闘神伝」
ことぶきつかさが業界に入ったきっかけは?
ことぶきつかさが「寿司」名義で同人活動を始めたのは、中学生の頃。本格的にマンガやゲームの世界に進もうと決めたのは、漫画家・士郎正宗のメジャーデビュー作品となったSF漫画「アップルシード」がきっかけだったといいます。
コンピュータゲームの制作にも多くの作品で携わっていることぶきつかさは、2016年2月に発売されたゲームソフト「雷電V」のキャラクターデザインも担当しています。「全世界に通用する方を起用したかった」という理由で、同作のキャラクターデザインを任されたことぶきつかさ。「雷電V」はXbox One独特のギミックが存分に仕掛けられていることで注目されましたが、ストーリー性に加え、ことぶきつかさが制作に加わったことも、人気を高めた理由のひとつでしょう。
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ことぶきつかさが担当したポプテピピックのキャラデザインが「スシってる」と話題に!
1994年7月に公開された劇場版アニメ「餓狼伝説 -THE MOTION PICTURE-」や、2010年10月から放送されたテレビアニメ「スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター-」、最近では、2019年2月に公開された「劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉」など、多くの人気作品でキャラクターデザインや作画を手がけていることぶきつかさ。2019年4月1日に放送された「ポプテピピック テレビスペシャル」で、オープニングのキャラクターデザインを担当したことも話題になりました。
漫画家・大川ぶくぶ原作の4コマ漫画「ポプテピピック」は、可愛い見た目からは想像がつかないブラックユーモアを繰り出すキャラクターのギャップや、怖い物知らずの風刺ギャグが話題を呼び、「ネット流行語100 2018」で大賞を受賞するなどコアなファンの多い作品で、2018年1月からアニメ版が放送されました。
テレビスペシャルが放送された翌日、ことぶきつかさは自身のツイッターで「大張さんから『バリってるのやるのでスシってるのお願いします』と言われたので、出来るだけスシってる感じに寄せてみました。とはいえ今の自分にはコレが限界です、耳玉付けたので勘弁して下さい」とツイートしています。
「大張さん」とは、オープニング職人として知られるアニメーター・大張正己のこと。このツイートに対し、大張正己は「スシってる…スシってるよ!このラストカットのポプ子ちゃんはことぶき君本人に原画を描いていただいたので、特にスシってます」とコメントしていました。
このツイートには、「とてもキュートなポプ子を有難うございます。目が離せない愛らしさを頂戴致しました」「キャラデザことぶきつかさだったんだ!アキハバラ電脳組なつかしー」「最高にスシってます!!先生のキャラは永遠に憧れです!」など、ファンからも多くのコメントといいねが寄せられ、1万を超えるリツイートがされています。
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ことぶきつかさとマツコ・デラックスの共演にガンダムファン歓喜!制作現場も公開
漫画家・園田健一の下でアシスタントとして半年ほど経験を積んだ後、「機動戦士Vガンダム」をパロディ化した「いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!」で漫画家としてデビューしたことぶきつかさ。北米版の「機動戦士Ζガンダム」DVDのボックスアートも手がけるなど、ガンダムシリーズとも深いつながりがあります。
2019年6月20日に放送された「夜の巷を徘徊する」で“ガンダムの街”として知られる都内杉並区の上井草を訪れたマツコ・デラックスは、ガンダムを制作する株式会社サンライズを突撃訪問。当時NHKで放送中だった「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の制作現場を取材しています。
そこにいたのは、同作のキャラクターデザイン、作画監督を務めることぶきつかさ。普段公開されることのない制作現場にカメラが入るというレアな場面に加え、マツコ・デラックスとことぶきつかさとの思わぬ共演に、多くのガンダムファンが熱い反応を示しました。この時、ことぶきつかさが新婚ホヤホヤであることも発覚。嫁が23歳年下の26歳ということも分かり、さらにファンを驚かせました。
11月5日のツイッターで、ことぶきつかさは自身の仕事への向き合い方について、こうつぶやいています。
「『やれなくはない』事の方が遥かに仕事取りやすいけど、そのために『やりたい』事から遠のくと自分が持っていたはずの絵の方向性も失われていく」「自分でないと駄目な仕事なのか、誰がやっても構わない仕事なのか理解した上で選ぶ。自戒を込めて」
楽な方へ流されるのではなく、ハードルを上げることになってもあえて自分の価値を見出せる仕事を選びたいという思いは、モノづくりのプロとして誇りを持っているからこそでしょう。
2018年10月から第1期が放送され、2020年に第2期の放送が決定している「転生したらスライムだった件」の原画、「闘神伝シリーズ」のキャラクターデザイン、「カードファイト!!ヴァンガード」のカードイラストなど、様々なジャンルで人気タイトルを手がけることぶきつかさ。次はどんな魅力あふれるキャラクターを生みだしてくれるのか、楽しみですね。
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