岩松了は舞台演出家・劇作家の顔も持つ多芸多才な俳優!CMやドラマでも存在感を発揮

2021年2月6日 更新

岩松了は東京乾電池出身で出演CMも多数!代表を務めるピッコロ劇団との馴れ初めが衝撃


岩松了のプロフィール
◆生年月日:1952年3月26日
◆出身:長崎県
◆身長:168cm
◆血液型:A型
◆所属事務所:鈍牛倶楽部

岩松了は東京乾電池出身で出演CMも多数!

岩松了(いわまつりょう)は、舞台の劇作家や演出家として長いキャリアを持っており、さらに映像作品の脚本家や監督、俳優として幅広く活動しています。

東京外国語大学に通う学生だった1971年から、オンシアター自由劇場に所属していました。しかし違和感を感じて1973年に退団。大学も中退して方向性を模索していたところ、同劇団から独立した柄本明、ベンガルらが立ち上げた劇団東京乾電池に、演出として参加してほしいと頼まれ、1978年に入団。演劇の世界に戻ることになりました。

劇団東京乾電池では、高田純次らと一緒にコントを主体としたお笑い演劇で人気を博し、「不条理の中の渋みのある笑い」として認知されていきます。岩松了も劇団の顔として多くの舞台を踏み、その演出を手掛けていきました。

33歳で結婚してから、人生を変えたい衝動に駆られたという岩松了は、戯曲「お茶と説教」を書き上げ、劇作家としての礎を築きます。1989年には「蒲団と達磨」で岸田國士戯曲賞を受賞。1992年に劇団東京乾電池を退団し、以降は幅広く活躍しています。

ドラマやCMに登場する機会も多く、2018年から放送されたサントリーの「ザ・カクテルバー プロフェッショナル」のCMではV6の森田剛にカクテルを提供するバーテンダーに扮していました。

2017年から出演している名刺管理サービス会社SansanのCMでは「それ、早く言ってよ〜」のフレーズとともに親しまれ、2020年8月からは元社長役として出演しています。

岩松了が代表を務めるピッコロ劇団との馴れ初めが衝撃

岩松了は、2009年から兵庫県にある劇団「ピッコロ劇団」の代表を務めています。ピッコロ劇団との出会いは、1995年に客員演出家であった藤原新平らから、脚本の依頼があったこと。藤原新平が上京し、岩松了と打ち合わせをする予定でした。

しかし岩松了は、打ち合わせをの約束を忘れてうっかり帰宅してしまい、待ち合わせに2時間も遅刻。待ち合わせ場所に到着するや否や岩松了は「書きます!!」と言ったことが、劇団ピッコロとの縁の始まりでした。

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岩松了が俳優業より舞台制作に尽力する理由は?演出家・劇作家のセンスは役者も絶賛!

岩松了が俳優業より舞台制作に尽力する理由は?

岩松了は俳優業で活躍する一方で、劇作家や演出家として舞台制作に尽力してきました。劇作家の仕事には強いこだわりがあり、「仕事はなんですか、と訊かれたら、やっぱり劇作家と答える」とコメントしています。

その理由は、「自身が最もエネルギーを注いでいるものだから」とのこと。劇作家の仕事について「誰も助けてくれないし、人と喋らない日が何日も続くような仕事」と語っており、辛いながらも「表現の形として最も幅と深みを与えられるもの」という認識なのだそう。

演者の場合は頭を使う部分が異なり、俳優業はバランスをとるために役立っているそうで、あくまで岩松了にとっての活動の軸は、劇作家のようです。

岩松了の演出家・劇作家のセンスは役者も絶賛!

岩松了は、演出家・劇作家として多くの役者に評価されています。俳優の仲野太賀は「岩松さんの台詞の美しさって圧倒的なんです」と絶賛。岩松了の書いた台詞は、日常で交わす会話としては詩的ながら、それを役者に成立させる抜群の演出力を持っているとのことです。

当初、映画俳優を志向していた仲野太賀が舞台に魅了されたのは、岩松了の作品がきっかけだといい、「岩松さんは僕の演劇の父」という言葉で尊敬の思いを語っています。

2020年12月に本多劇場で行われた岩松了作・演出の舞台「そして春になった」に出演した松雪泰子は「美しい叙情的な世界独特の空気感」と岩松了の作風を表現しており、その空気に惚れ込んだ1人です。この舞台について「夢の様な企画」とコメント。岩松了は多くの役者から、演出家・劇作家として深く信頼されています。

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岩松了はドラマや映画でも引っ張りだこ!作品ごとに違う役どころが気になる!

岩松了はドラマや映画でも引っ張りだこ!

岩松了は、自身も俳優として多くの作品に出演しています。ドラマでは、2021年1月から放送を開始した、Kバレエカンパニーがバレエ監修を担当する作品「カンパニー ~逆転のスワン~」に出演中です。

映画では、2021年1月29日公開の菅田将暉、有村架純主演の恋愛映画「花束みたいな恋をした」に出演。同じく2021年1月29日公開の綾野剛主演映画「ヤクザと家族 The Family」にも出演しており、名バイプレイヤーとしてひっきりなしに多くの作品に登場しています。

2021年3月5日からHuluで配信されるドラマ「THE LIMIT」の第5話「切れない電話」にも、若手の泉澤祐希や夏子らとともに出演。活躍の場の広さは、ストーリーを生み出す側になった際にも、奥行きを与えているのではないでしょうか。

岩松了の作品ごとに違う役どころが気になる!

岩松了は役者として、ドラマや映画ごとにがらりと違う役どころを演じています。映画「花束みたいな恋をした」では、有村架純演じるヒロイン・八谷絹の父親を演じ、映画「ヤクザと家族 The Family」では県警組織犯罪対策本部の刑事・大迫和彦役役。ドラマ「カンパニー ~逆転のスワン~」では、小林美奈演じる娘を溺愛する創業家社長役と、その役どころはそれぞれ個性的です。

作り手でもあり、多角的な目を持っているからこそ、役者としても重宝されている岩松了。今後も多くの作品に出演して楽しませてくれることでしょう。

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