2020年5月8日 更新
BANKSYを題材とした映画はアカデミー賞ベストドキュメンタリー部門にノミネートされていた！？
◆出身：非公開
◆代表作：風船と少女（愛はごみ箱の中に）
BANKSYはイギリスを拠点にした覆面ストリートアーティスト
BANKSY（バンクシー）はイギリスを拠点に活動するストリートアーティストで、街をキャンバスにして様々な作品を披露しています。
生年月日も素顔を明かさない覆面アーティストとして活動しており、2010年の春にそんなBANKSYの姿を追ったドキュメンタリー「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」が公開になりました。
BANKSY初監督のドキュメンタリー映画がアカデミー賞にノミネート！
BANKSYはドキュメンタリー映画「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」の制作にあたり、当初は出演だけの予定でした。しかし、映像作家ティエリー・グエッタの映像センスに疑問を感じてBANKSY自らが監督となり、ティエリー・グエッタがカメラに映るというユニークな設定のドキュメンタリーとなりました。
同作は英国アカデミー賞とアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされ、ワシントンD.C.映画批評家協会賞などではドキュメンタリー映画賞を受賞しました。
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BANKSYはイギリスを拠点としているストリートアーティスト！彼の経歴やプロフィールは！？
BANKSYは政治的・社会的メッセージを残すストリートアーティスト
BANKSYの作品は政治的・社会的メッセージが含まれるものが多く、メキシコ・チアパス州のサパティスタ民族解放軍が占領する地域やパレスチナなどを訪れて風刺ストリートアートを残したこともあります。
街をキャンバスに社会の現実をダークユーモアを混じえて描くことに強いこだわりを持つBANKSYは、マイクロソフトやソニー、ナイキといった大手企業とのコラボは徹底的に断っています。
BANKSYは元々一般的なグラフィティアーティストだった？
イギリスを中心に活動するBANKSYは、1990年代から活動を開始しました。元々は様々なアーティストとコラボする一般的なグラフィティアーティストでしたが、ステンシルテンプレートに描くことに疑問を感じ、2000年頃からストリートアーティストとなります。
BANKSYが生年月日も素顔も明かさず活動する理由については、街角に無断で絵を残すことは違法行為であるからという意見が多数を占めています。その正体については、1973年生まれのアーティスト、ロビン・ガニンガムであるという説が有力と言われている他、音楽ユニット、マッシヴ・アタックのボーカルで、3Dの通称で知られるロバート・デル・ナジャであるという説、コミック・アーティストのジェイミー・ヒューレットなど、何人かの名前が挙げられています。
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BANKSY、1億5000万円で落札された壁画をシュレッダーに！？
代表作「風船と少女」が超高額で落札？
ｈBANKSYは2002年、イギリス・ロンドンにあるショーディッチとサウスバンクで、少女がハート型の風船に手を伸ばす「風船と少女」と題した壁画を残しました。
BANKSYの代表作の一つとして知られる「風船と少女」は2018年10月にオークションハウス「サザビーズ」に出品され、1億5000万円の高値で落札されました。しかし落札された直後にキャンバスが額縁から滑り降ち、仕掛けられたシュレッダーで細断されてしまいます。この前代未聞の珍事は、世界的に大きな話題となりました。
BANKSYは「風船と少女」を友人に譲った時、将来オークションに出品されることに備えて額縁にシュレッダーを組み込んでおいたことを明かしましたが、「やらせ」という意見もあり、真相は明らかにされていません。
「風船と少女」が改題
その後、絵の半分が細断された作品はタイトルが「風船と少女」から「愛はごみ箱の中に」に改題され、オークションでの取引は落札額通りに売買が成立しています。
BANKSYは政治色の強い壁画を無断で描くことから問題になることもありますが、深いメッセージを含みながらもセンスのある絵は芸術作品として絶賛されています。屋外で落書きのように描かれるために各地で偽物も登場していますが、様々な事柄を風刺する作品を残すBANKSYは、そんな騒動も世界のどこかで楽しんでいるのかもしれませんね。
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