ジェイミー・ジョセフはラグビー日本代表のヘッドコーチ!元NZ代表!
2015年ラグビーワールドカップで、大会史上最大のジャイアントキリングと言われた対南アフリカ戦での勝利。まだその感動が記憶に新しい中、2019年9月20日に開幕するラグビーワールドカップ。日本が熱戦の舞台となる同大会に日本中が注目したこの数年、日本代表を率いているのが、ジェイミー・ジョセフです。
ジェイミー・ジョセフは1969年生まれ、ニュージーランド出身の元ラガーマンです。ニュージーランドといえば、ラグビー世界ランキング1位の「オールブラックス」。全身黒のユニフォームに身を包み、身長190cm、体重100㎏越えばかりの屈強な選手たちが、試合前に披露する力強い「ハカ」は圧巻です。
ジェイミー・ジョセフはそのニュージーランド代表として1991年から1995年まで活躍し、1995年にはラグビーワールドカップ準優勝も経験しました。その後来日し、2000年まで西日本社会人リーグであるサニックスに所属。1999年にはラグビー日本代表としてワールドカップにも出場しています。
2003年から指導者としてのキャリアをスタートさせ、2011年よりヘッドコーチに就任したスーパーラグビー・ハイランダーズでは、2015年にスーパーラグビーで優勝するまでに導いています。
そして来る2016年9月、ジェイミー・ジョセフは満を持して日本代表のヘッドコーチに就任しました。
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ジェイミー・ジョセフが日本代表に選ばれた3つの理由!そして新たな役割とは?
日本代表コーチに就任した2016年9月、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)の会長・専務理事・特任理事と、3名の協会幹部とジェイミー・ジョセフで就任記者会見が開かれました。
そこでなぜジェイミー・ジョセフが日本代表として選出されたのか、3つの理由が語られることとなります。
1つ目は「ジェイミー・ジョセフが日本が大好きだということ。そして日本人を理解している」。日本でプレーをしたことがある経験から、規律と、日本ラグビーフットボール協会が大事にしている「インテグリティ(誠実さ)」を理解し、これらを実現できるとリーダーであると評されています。
2つ目は「ジェイミー・ジョセフが世界中にネットワークを持っている」。日本でのプレー経験はもちろん、スーパーラグビーのトップチームでのプレー経験など、彼の広い人脈に期待が寄せられています。
そして3つ目は「ジェイミー・ジョセフが選手との対話を重んじる人」ということです。
この3つの理由から、日本フットボール協会はジェイミー・ジョセフがラグビー日本代表ヘッドコーチにふさわしいと考え、任命しました。そして同協会は彼にヘッドコーチだけでなく、新たな役割を与えました。それは「チームジャパン2019総監督」という役割です。
この総監督の役割として、協会は「日本代表はもちろん、ジュニア・ジャパン、U20日本代表というカテゴリを相対的に俯瞰してもらう」と語っています。2016年に発足した新たな試みの成果は、日本で開催されるラグビーワールドカップでわかるでしょう。
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ジェイミー・ジョセフと選手との間に隙間風!衝突を経てワンチームに
2018年、ラグビー日本代表の選手たちと、ヘッドコーチであるジェイミー・ジョセフとの間に隙間風が吹いていたと言われています。現在はその問題をクリアにし、チーム一丸となっていますが、当時何があったのでしょうか。
日本代表主将であるリーチ・マイケルは当時を振り返り、こう語ります。「ごちゃごちゃが生じた。たとえば、ジェイミーがリラックスできる環境を作りたかった。僕たちは前回と同じくらい厳しくしたかった」
リーチ・マイケルが語る「前回」とは、2015年にイングランドで開催されたワールドカップのこと。日本はそれまで同大会で負け続けていたものの、一気に3勝を挙げることができました。そのため、当時の練習量や規律を選手が基準にするのもやむを得ません。
また、指導するにあたり文化の違いもあったと言われています。ジェイミー・ジョセフは日本でのプレー経験はあるものの、指導経験はありません。母国ニュージーランドの選手たちは自主性を重んじますが、日本代表の選手の気質とは大きく異なったようです。また、チームの過半数が外国人であるということも、チームをまとめ上げる難しさに拍車がかかりました。
そこで奮闘したのが、日本人スタッフです。選手らにはジェイミー・ジョセフが選手に信頼を寄せていると伝える一方、ジェイミー・ジョセフには選手の声を聞くことの重要性を再度強調しました。スタッフたちの働きかけにより、ジェイミー・ジョセフはそれまでの考え方を改め、そんな彼の様子を見た選手たちも彼の変化をプラスにとらえ、結果ワンチームになったといいます。
世界トップクラスの練習量に、衝突を経てより強固となったチームの結束。この真価が試されるのは2019年9月20日に開催するラグビーワールドカップ2019日本大会です。ユニフォームに描かれているサクラのエンブレムのように、その努力が花開いてほしいものですね。
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