奈緒は野島伸司の秘蔵っ子だった！
奈緒（なお）は、アービングに所属する女優です。高校1年生の時に地元・福岡でモデル事務所にスカウトされ、「早く働きたい」という思いからそのまま事務所に所属します。
当初はモデルやレポーターの仕事をしていた奈緒ですが、ワークショップで演技の楽しさを知り、女優にシフト。2013年8月にお笑い芸人の博多華丸主演で放送された「めんたぴりり」でドラマに初出演したのを機に、東京進出を目指します。
しかしすぐには事務所が見つからず、福岡の事務所で1年ほどマネージャーのような仕事をしていた時期もあったのだとか。そんな奈緒の転機となったのは、「101回目のプロポーズ」「高校教師」「ひとつ屋根の下」など、高視聴率ドラマを次々と世に送り出した脚本家・野島伸司が総合監修を務める芸能スクールに関する対談記事を目にしたことでした。
たまたまバスの中で見つけたこの記事で、野島伸司が語った「本物の役者主義」という考えに感銘を受けた奈緒は同スクールの1期生オーディションを受け、見事合格。野島伸司をはじめ審査員全員の意見が一致し、特待生として迎えられます。
2016年4月に野島伸司の門下生となった奈緒は、わずか2ヶ月後に映画初出演。その後は怒涛の如くドラマ出演が決まり、若手実力派女優として注目を浴びるようになりました。
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朝ドラ「半分、青い。」の抜擢は運命だった！？
2018年4月から放送されたNHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」で、奈緒は永野芽郁扮する主人公・楡野鈴愛の幼馴染み、木田原菜生役をオーディションで射止め、注目を集めます。これ以前に「まれ」「わろてんか」のオーディションも受け、最終審査まで残った末に選ばれず悔しい思いをしたという奈緒。三度目の正直で、ようやく人気俳優の登竜門といわれる役どころに抜擢されました。
木田原菜生を演じることに、奈緒は運命的なものを感じたといいます。というのも、木田原菜生の役名は当初「木田原奈緒」と名前の字が同じで、さらに、母親が実家で子供服店を営んでいること、中学時代に菜生と同じ美術部に所属していたことなど、役柄の設定と重なるところがいくつもあったのです。
ここまで共通点があると、偶然の一致というより運命といったほうが頷ける気がしますね。
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奈緒の趣味はアーティスティック
奈緒の趣味は、自身が観た映画を水彩画のイラストにすること。移動時間や朝出かける前、オフで部屋にいる時などは絵ばかり描いているといい、インスタでも度々披露しています。
子供の頃の夢は漫画家で、中学時代は美術部に所属していたとあって、腕前はなかなかのもの。2018年4月から2019年3月まで開催された「第23回NHKハート展」に作品を出展したほどです。
奈緒の描いたイラストは、「#奈緒のエニッキ」とタグ付けされています。また、カメラも好きらしく、撮影した写真を「#奈緒のカメラ」とタグ付けしてインスタに投稿しています。どちらもホッとする柔らかさを感じる作品です。気になる方は、一度のぞいてみてください。
奈緒は大のカレー好き！食べないと身体に異変が！？
奈緒は大のカレー好きで、週に4回くらいのペースで食べるのだとか。以前は外でも家でも毎日のように食べていたそうですが、食べ過ぎは良くないと言われて2週間くらいカレー断ちをしたら、体調を崩したのだとか。あまりに食べ過ぎて、カレーなしでは生きられない身体になってしまったようです。
そこまでカレーにハマったのは今から5年ほど前、お店のカレーをほとんど食べたことがないと話した当時のマネージャーに連れられ、有名カレーチェーン店のカレーを食べたのが始まりだそう。新しい土地へ行った時には、現地のカレーを食べ歩くのが楽しみだという奈緒。あまりに香辛料を効かせると刺激が強いので、程々にいろんなカレーを楽しんでほしいものですね。
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奈緒は隠れたCM女王！人気はたまちゃん？
「半分、青い。」で奈緒を知り、他の出演作品も観てみたいという方は多いのではないでしょうか。
最近出演した映画には、2019年2月22日公開の「サムライマラソン」があります。安政の時代に行われた日本初のマラソン“遠足（とおあし）”にまつわる史実を描いた小説「幕末まらそん侍」に基づいた本作は主演に佐藤健を迎え、他のキャストも長谷川博己、豊川悦司、竹中直人、森山未來、染谷将太と主役級揃い。さらに監督をはじめ、アカデミー賞受賞歴のある海外スタッフが制作に加わった異色作です。
2020年には北米での公開も決定した本作で、奈緒は森山未來扮する側用人・辻村平九郎の部下、柿崎数馬と恋仲になるみすずを演じています。
また、ネスレが海外で初出店するキットカット専門店の認知度アップを目的として、2017年に制作された日韓合作の短編映画「いつか、会える日まで」では、物語の舞台となる「キットカット ショコラトリー 韓国ソウル店」に勤めるヒロイン・由奈を演じています。
企業が初の海外進出をかけた作品で失敗は許されない大役でしたが、奈緒は以前から韓国語を習っており流暢に話せるうえ、演技力や作品づくりに対する姿勢も認められての抜擢でした。
その他、玉山鉄二と佐々木希の共演で2017年9月からHuluで配信されたドラマ「雨が降ると君は優しい」では、古谷一行扮する小説家・小野田史郎にセクハラを受ける編集者、平川百合を演じています。恩師である野島伸司が脚本を手がけた同作で、奈緒は監禁され、下着姿になるシーンもある難しい役どころを体当たりで演じきり、話題を集めました。
そして現在、2019年4月14日から田中圭主演で放送を開始したドラマ「あなたの番です」に出演中の奈緒。彼女が演じるのは、交換殺人ゲームに参加する301号室の住人・尾野幹葉。ネタバレになるため詳しくは書けませんが、尾野幹葉のイカれぶりが視聴者の間で話題を呼んでいます。
他にも、ピース・又吉直樹が書き下ろした同名の恋愛エッセーを原作とした映画「僕の好きな女の子」（2020年公開予定）でヒロインを務めるなど、確かな演技力でドラマや映画の起用が増えている奈緒。最近出てきた女優に思えますが、実はCM業界では2013年頃から引っ張りだこで、「ほっともっと」「スプライト」「大塚製薬」「ファミリーマート」「象印」等々、他にも大手企業のCMに多数出演しています。
中でも有名なのは、2018年6月から放映されている「ダイハツ ミラ トコット」のCMではないでしょうか。「ちびまる子ちゃん」でおなじみのまる子が大人になり、免許を取って車を購入するという設定の同CMで、奈緒はまるちゃんの親友・たまちゃんを演じています。
朝ドラ出演でさらに起用社数が増え、CM女王に輝くのも遠い話ではないかもしれません。今後の活躍に期待です。
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