恩田陸のおすすめ作品は？史上初二冠達成の女流小説家はビール党の元生保レディ

恩田陸が史上初の快挙！直木賞・本屋大賞をＷ受賞！実写映画化も実現

恩田陸は希代のストーリーテラー！直木賞・本屋大賞をダブル受賞で史上初の快挙

恩田陸（おんだりく）は1992年に「六番目の小夜子」で作家デビューした後、学園モノやホラー、SF、ミステリーなど多彩なジャンルの小説を世に出している女流小説家です。

希代のストーリーテラーとして数々の小説を紡ぎ出すだけでなく、怪談絵本や戯曲、エッセイなども手掛けている人気作家として有名な恩田陸。2017年に発表した「蜜蜂と遠雷」では、第156回直木賞と第14回本屋大賞をダブルで受賞するという史上初の快挙を成し遂げており、名実共に一流の作家だと言えるでしょう。

直木賞は「きのうの世界」（2008年）、「夢違」（2011年）、「夜の底は柔らかな幻」（2013年）と候補に選ばれるも落選した経緯があってからの受賞となり、念願が実を結びました。本屋大賞は、2005年の「夜のピクニック」で第2回の大賞に輝いており、2度目の大賞となります。

恩田陸の「蜜蜂と遠雷」が豪華メンバーによる実写映画化が実現！

直木賞・本屋大賞をダブル受賞し、史上初の快挙を成し遂げた恩田陸の「蜜蜂と遠雷」が豪華メンバーにより実写映画化され、注目を集めました。同作は、構想12年、執筆7年という恩田陸の大作で、国際コンクールに出場する若き4人の天才ピアニスト達の成長を描いた青春小説です。

2019年10月4日に公開された映画「蜜蜂と遠雷」は、13歳で母を亡くし、元神童と呼ばれていた・栄伝亜夜役を松岡茉優、社会人で妻子のある・高島明石役を松坂桃李、超名門音楽院の音楽エリートであるマサル・カルロス・レヴィ・アナトール役を森崎ウィン、世界最高のピアニストが遺したとされる謎の少年・風間塵役を鈴鹿央士が演じました。

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恩田陸が語るビール愛とは？小説家になる前は生保レディだった！？

恩田陸は大のビール党！「ものすごくいっぱい飲みます」

恩田陸はインタビューやエッセイでも語っているようにお酒が大好きで、中でも特にビールが大好きだといいます。

若い頃からお酒好きだったそうですが、学生の頃はもっぱら焼酎派。懐に余裕ができ始めた社会人になってからビールを飲むようになり、「ものすごくいっぱい飲みます」と本人も言うように大のビール党だそうです。

一番身体に合うのは日本のラガービールで、家飲みではキリンのクラシックラガーとサッポロ黒ラベルが定番という恩田陸。今も昔も「心をスイッチして開放感を与えてくれる」ビールタイムが大好きだと語っています。

本人曰く「死ぬまでお酒を飲んでいたい」そうで、食生活ではグルテンを控え、週2日は休肝日を設けるなど体調管理にも気をつけているとか。大好きなビールのためとあれば、大の苦手の飛行機に乗ることを決意し、チェコまで渡欧するという大胆さも持つ恩田陸。この度の詳細は、旅にまつわる文章をまとめたエッセイ集「隅の風景」に収録されている「チェコ万華鏡」に綴られています。

恩田陸は元生保レディ？33歳で専業小説家になるまでＯＬだった

恩田陸は早稲田大学を卒業後、男女雇用機会均等法が施行された1987年に大手生命保険会社に一般職として就職しました。生命保険会社というと生保レディを思い浮かべる人も多いとは思いますが、恩田陸は事務職を担当していたそうです。

当時はシステム化の波が押し寄せており、アナログとデジタル作業を並行し、膨大な仕事量を抱えるOLだった恩田陸。休日出勤をしても終わらないという激務を続けていくうちに体調を崩し、入社2年目に入院。復帰してからは、作家活動も始めましたが、1991年に4年勤めた会社を退職します。

1992年に作家デビューするものの、不動産会社で派遣社員として働き始め、数年後には正社員となり、再びOL兼業作家を続けることに。30歳を過ぎた頃から、編集者らに「そろそろ会社を辞めたら」と言われることが多くなり、プロとしてやっていけると判断した恩田陸は、1997年に33歳で専業作家となっています。恩田陸ほどの才能があっても、プロの作家として一本立ちするには紆余曲折があったということですね。

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恩田陸の絶対読みたいおすすめ作品は？代表作や新刊情報もチェック

「祝祭と予感」は「蜜蜂と遠雷」とあわせて読みたいスピンオフ作品

とにかく多彩なジャンルで、多数の作品を紡ぎ続けている恩田陸の代表作「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ短編小説「祝祭と予感」が2019年10月4日に発売されました。映画「蜜蜂と遠雷」の全国公開に合わせての発売で、あわせて読むことでまた一味違った楽しみ方ができそうです。

代表作「蜜蜂と遠雷」の他にも、第26回吉川英治文学新人賞・第2回本屋大賞を受賞した「夜のピクニック」、第59回日本推理作家協会賞受賞の「ユージニア」、第20回山本周五郎賞受賞「中庭の出来事」など、恩田陸のおすすめ作品は挙げればキリがありません。

恩田陸が描く子供向けのダークファンタジーは大人にもおすすめ

「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」を合い言葉に、2003年からスタートしたレーベル「ミステリーランド」全30巻の最後を飾るのが、恩田陸の「七月に流れる花」と「八月は冷たい城」です。恩田陸が、「自分が12～13歳の頃に読みたかったもの」を書いたというこの2作品は、子供向けのダークファンタジー小説となっていますが、大人も読み応えのある内容となっています。

新刊も期待大の恩田陸ですが、次はどんな恩田ワールドを見せてくれるのでしょうか。ページを繰るワクワク感に鼓動が高まるファンも多いことでしょう。

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