2022年2月17日 更新
高木美帆の大学までの学歴と恩師が見た姿は?生まれも育ちも北海道
◆出身:北海道
◆身長・体重:164cm・58kg
◆血液型:O型
◆出身大学:日本体育大学
◆2018年平昌オリンピック金銀銅メダル
※高は「はしごだか」が正式表記
高木美帆は中学生でオリンピック代表に選出!頭角を現した小中学時代
高木美帆(たかぎみほ)は、スピードスケート選手としてジュニア時代から頭角を現し、世界を舞台に戦ってきました。
北海道の中川郡幕別町で産声を上げ、5歳からスケートを開始。幕別町立札内小学校に通っていた頃にはサッカーやダンスにも励み、総合的に身体を育んでいきました。
幕別町立札内中学校在学中には、各大会で次々と中学生記録を更新。当時から非凡な才能を見せつけ、コーチを務めた教諭・櫻井知克士が高木美帆について「神の子」と評したほどです。
中学3年生だった2010年のバンクーバーオリンピックでは日本代表に選出され、最年少選手として大きな話題に。当時の高木美帆はあどけない印象で、スピードスケート界のレジェンド・岡崎朋美とは、23歳差。会見にて高木美帆と並んだ岡崎朋美は、「親子みたい」とコメントしていました。
櫻井知克士曰く、高木美帆は「努力する天才」。2018年1月発売の「女性自身」に掲載されたインタビューによると、自ら課題を見つけて解決する中学生だったとのこと。才能まかせではなく、探求を惜しまない姿勢を早くから身につけたことが、強さの理由なのかもしれません。
その後も成長を続け、同じスピードスケート選手である姉の高木菜那とともに、日本を代表するスケーターとして活躍しています。
高木美帆は大学で悔しさをばねに成長!秘められた学生時代の転機
高木美帆は帯広南商業高校に通っていた当時、同校のスケート部に所属していました。
当時のスケート部顧問の東出俊一は、「週刊女性」2018年2月27日号に掲載されたインタビューにて、高木美帆を「私生活においてもオールラウンダーな子」と表現。競技の関係で同校に進学したことを明かし「地元で一番の進学校に入る学力もあった」と振り返っており、勉強もそつなくこなしていたようです。
在学中に取材された「高校生スポーツ」2012年12月号の記事でも、東出俊一は「遠征の時に勉強の課題をもらっても嫌がらない」とコメントしており、まさしく文武両道の高校生だったと言えます。
そんな高木美帆は、日本体育大学にスポーツ推薦で入学。スケーティングに磨きがかかっていた2014年、ソチオリンピックの選考会にて体調を崩し、代表から漏れるという出来事がありました。
その翌年、ナショナルチームの中長距離ヘッドコーチとして招聘されたオランダ人指導者のヨハン・デビットとの出会いという転機が訪れます。
英語でのシンプルなやりとりによって考えも整理され、2016年12月にワールドカップ第3戦1000mで初優勝を飾るなど、好成績を収めるようになりました。
高木美帆と日本体育大学は切っても切れない関係?今も日体大所属
高木美帆は卒業後も日本体育大学所属!現在は職員として勤務
高木美帆は2017年3月に日本体育大学を卒業したものの、助手という肩書で大学に残っていました。
助手は一般的には教授のアシスタントを担当しますが、高木美帆の場合、大学側から「五輪メダルを取る過程を後世に伝えてほしい」という要望を受けているとのこと。大学のバックアップを全面的に受けながら、競技生活を中心に行う前提での任命です。
大学卒業後も2017年11月開催のワールドカップ・スタバンゲル大会の1500mで優勝し、同年12月のワールドカップ・カルガリー大会の3000mにて日本新記録で優勝するなど、同大学のサポートを受けながら順調な成績を重ねていきました。
2020年4月からは、同大学広報課の事務職員に職位を改め、引き続き在籍しています。選手引退後にも、指導者として貢献していくのかもしれません。
高木美帆は日体大卒後も快進撃!結果を出す考え方とは?
高木美帆は2018年2月に開催された平昌オリンピックにて、冬季と夏季を通じて女子選手史上初となる「金銀銅3色メダル獲得」を成し遂げました。
2019年開催のワールドカップ・ソルトレークシティ大会では1500mにて1分49秒83のタイムで、世界新記録を樹立。2020年12月開催の全日本スピードスケート選手権では500mから5000mまで5種目すべての距離で優勝を果たすなど、無敵の女王ぶりに磨きがかかっています。
2022年1月には自身のインスタにて「明日の自分が今日の自分よりもちょっとだけでも、強くいられるように」「スケートができる喜びを噛み締めて、挑みきる1年にできるように、頑張ります」と投稿していました。
立ちはだかる困難にひるむことなく常に前向きに挑み続ける芯の強さが、高木美帆が結果を出す秘密なのでしょう。日々のわずかな進歩を大切にすることで大きな目標に近付く、という考え方はスケートに限らず、参考にできそうです。
2022年2月4日より開催されている北京オリンピックでは、1500mで準優勝に輝き、日本人の冬季五輪におけるメダル獲得数を更新。今後も、日本だけでなく世界中の注目を集めていくことでしょう。