田中力の進路はアメリカIMGアカデミー|日本の中学からアメリカへ留学を決意した理由は?
田中力の進路はアメリカIMGアカデミー!スーパー中学生のプロフィールは?
田中力(たなかちから)は青森県三沢市出身のバスケットボール選手で、2002年5月4日生まれです。2歳から7歳までアメリカで過ごし、神奈川県横須賀市へ移住しました。
バスケットボールを始めたのは小学4年の頃で、先輩に誘われたのがきっかけです。田中力は試合に出るのが楽しみで仕方なく、出場できないと悔しくて猛練習。その努力が実り、6年生でスタメンになりました。
中学生の時の田中力は「スーパー中学生」と呼ばれ、中学生離れした大活躍を見せ、一気に注目の的となります。「期待の新星」「日本バスケ界の至宝」という言葉が躍り、本人も志は高く、大きな目標を持っています。
田中力はアメリカフロリダ州にある世界最大級の総合スポーツ教育施設である、IMGアカデミーへ入学しました。日本ではテニスの錦織圭が卒業生です。IMGアカデミーは全寮制で、現在バスケットボール部門の男子生徒は150人います。IMGアカデミーは80カ国から生徒を集めるインターナショナル・スクールで、世界中から優秀な選手を探しています。そういう中、スーパー中学生の田中力も選ばれたわけです。
IMGアカデミーに入学した田中力は「精一杯頑張って日本の代表として、しっかり勉強とバスケと人間性を学んで、日本のバスケを強くしていきたい」と力強く豊富を述べました。
田中力が日本の中学からアメリカ留学を決意した理由とは?
日本の中学からIMGアカデミーへ留学したのは、田中力が初めてです。将来の目標はNBAで活躍することなので、強い高校に入って誰よりも上手くなりたいという熱い思いがありました。NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)とは、北米で展開する男子プロバスケットボールリーグのことです。
とにかく負けず嫌いの田中力は、小中学生の時から、例え相手が先輩でも自分より上手い選手がいると「絶対に越してやる」と闘志を燃え上がらせました。遊びにも行かず1日7~8時間の練習をしていますが、上手くいかないとイライラする癖があるのでメンタルが課題と言っています。
しかし、IMGアカデミーの関拓郎コーチは田中力について「プレイとともにメンタリティの成長をものすごく感じています」と高評価。IMGアカデミーのブライアン・ナッシュプログラムディレクターからも、ドリブルやシュートはもちろんですが「パスが上手い」と技術面でも褒められています。
田中力の身長は何cm?ダンクを決める身体能力の高さはアメリカ人の父親譲り?
田中力の身長は何cm?「威圧感だけの選手か?」
見るからに高身長の田中力ですが、身長は何センチあるのでしょうか。中学3年生(15歳)の時の公式プロフィールでは184センチ、72キロでしたが、年齢的に成長している可能性は高いでしょう。2018年現在の身長は、186センチとも187センチとも言われています。
中学3年生で184センチの高身長だと凄く目立ちます。中学の試合会場でも田中力はよく目立ち、注目の的になるのです。しかし、試合に出場しないと「あれは威圧感だけの選手か」とヒソヒソ話が耳に入り、悔しさで闘魂に火がついた田中力は猛練習に拍車をかけます。この負けじ魂が驀進の原動力です。
田中力はハーフ!ダンクを決める身体能力の高さはアメリカ人の父親譲り?
横須賀市立坂本中学2年の時、都道府県対抗ジュニア決勝で34得点を決めて優勝し、田中力が最優秀選手賞に選ばれました。遠くの位置からでも見事にシュートが決まってしまう上にドリブルのスピードも脅威で、高身長を生かしたダンクシュートも迫力満点です。ダンクシュートは、正式な英語名はdunk shot(ダンクショット)ですが、ボールをバスケットの真上から強く叩き込むシュートです。高身長でジャンプ力のある田中力ならではの得意技といえるでしょう。
田中力の父親はアメリカ人、母親が日本人のハーフで、本名は「田中バートン力」といいます。高身長はアメリカ人の父親譲りだと思いますが、バスケットボールのほうも父親譲りなのでしょうか。母親の礼子さんや3歳上の兄バートン・デュエイン・シャンサーは、田中力の家族ということでテレビにも出演しました。ところが父親の姿はありません。
父親がバスケットボールの選手か、バスケではなくてもスポーツ選手だったという経歴があれば頷けますが、情報がないので田中力のダンクの身体能力の高さが父親譲りか否かはわかりません。
もちろん、本人の努力が一番大きいでしょう。「フィジカルをもっと強くしなきゃいけない。シュートの安定さをもっともっと3段階ぐらい上げなきゃいけない」と向上心旺盛に語る田中力の伸びしろは、まだまだ未知数といえそうです。
田中力が2019年ワールドカップアジア地区予選の予備メンバーに登録!東京オリンピックに期待?
FIBAバスケットボールワールドカップ2019アジア地区1次予選に向けた「AKATSUKI FIVE」男子日本代表チームの予備登録24名が決定し、田中力もメンバーに選ばれました。「練習中にコーチから『A代表の候補に選ばれたから頑張って行こう』と軽い感じで言われたので、相当驚き「あ、はい」しか言えませんでした。」と、田中力はインタビューで日本代表候補に選ばれた時の様子を語っています。
日本代表合宿に参加した田中力は緊張の連続で、3日間で3本しかシュートを打てなかったほどです。「ずっとパスしたりして、緊張しすぎてヤバかったです」と日本代表合宿のレベルの高さを痛感しました。しかし、田中力を日本代表合宿に呼んだフリオ・ラマス日本代表ヘッドコーチは「プロのレベルの練習を体験させてあげたいという思いがあったので代表合宿に召集をかけた」と語っています。「次のレベルに上がるにはプロの練習を知っておいたほうが良いと思って彼を呼んだ」と、期待の大きさがわかるコメントです。
また、IMGアカデミー副代表のクリス・チャチオも「チカラの使命は、ただ優れた選手になることではない。バスケットボールを1つの道具として、一人の人間が夢を持った時に、努力をすることによって、達成できるということを証明するのがゴールです」と期待を寄せています。
田中力にとって2019年も大事な年ですが、2020年の東京オリンピックに出場できれば、大きな期待を背負うことになるでしょう。東京オリンピックについて「出場して良い成績を残したい」と、メダルのことには触れないやや控えめなコメント。しかし、「身近な人から『出てね』と言われているので、東京オリンピック出場は応援する多くの人への恩返しになる。」と決意を表明しています。
「スーパー中学生」から「日本のエース」へ飛翔する田中力から、今後は目が離せません。「努力すれば何でも叶う」「努力は嘘つかない」「一番上手い選手になりたい」と常に上を目指す田中力の急上昇が楽しみです。